2020年1月25日

西日本プラスチック製品工業協会
賀詞交歓会

ピンチをチャンスに転換

西日本プラスチック製品工業協会(下俊男会長)は14日、大阪市中央区のシティプラザ大阪において「2020年西日本プラスチック業界年始会」を開催した。製品製造、材料、機械、金型メーカー関連や販売商社など西日本プラスチック業界から約200人が参加。近畿経済産業局、大阪府の商工団体などの代表者らが数多く来賓として駆け付け、それぞれの立場から新年の訪れを祝った。

冒頭、あいさつに立った下会長は「昨年になって、元号が平成から令和に変わり、新時代を迎えたことで喜びと期待に満ちあふれている。しかしながら、米中貿易摩擦や中東情勢における問題が景気に及ぼす波紋が懸念され、海洋プラスチック汚染問題も引き続き問題としてクローズアップされるだろう。今年は、当協会でも多くを占める中小企業会員においても“働き方改革”の影響を受けるようになり、令和の新たな課題として浮上してくる。中東の問題で原油が高騰すればプラスチックのコスト面で大きな打撃となる。令和2年は激動の一年になると考えられるので、困難とリスクを想定して乗り越えていく必要があるだろう。そのためには新たな取り組みにチャレンジし、ピンチをチャンスに変えていってほしい。省人化、省力化などに向けての取り組みに協力し、有益な情報を発信していくことによって業界の発展に貢献していきたい」と決意のほどを表した。

来賓を代表して、近畿経済産業局産業部の西野聡部長、大阪府商工労働部中小企業支援室ものづくり支援課の寺浦謙三課長補佐が祝辞を述べた後、各方面からの祝電を披露。乾杯のあいさつに立った全日本プラスチック製品工業連合会の加藤豊会長は「2020年は、これまでの取り組みの中身を選別し、新たな時代をつくる年であると考えている。西日本の飛躍と業界の繁栄を心から願っている」と鼓舞するとともに決意のほどを述べ、乾杯の発声で祝宴の幕を上げた。

歓談に沸く中盤においては、恒例の福引抽選が実施され、会場を盛り上がらせた。

宴たけなわで中締めを行った宮本研二副会長は「変革する時代においては、スマートなアクションを伴ったポジティブな姿勢で挑むことが臨まれる。これからも緊張感を持って前に進んでいきたい」と述べ、一本締めで祝宴の幕を降ろした。

なお同協会では、年始会に先立って「新春特別講演会」を実施。今回は立命館大学経営大学院客員教授、人間開発研究所の高橋慶治氏を講師に招き、「オリンピック選手が学んだ個と組織を活かす秘訣」についてのテーマで講演が行われた。