2020年5月10日

ダイセル
グループ企業を再編

連結子会社と合併・会社分割

ダイセル(小河義美社長)は4月23日開催の取締役会で、樹脂コンパウンド、押出シートの製造・販売を行うダイセルポリマー(本社・東京都港区、丸山浩一社長)の吸収合併および機能性フィルムの製造・販売、コーティング受託事業を手掛けるダイセルバリューコーティング(本社・東京都港区、吉野幸男社長)の一部事業を吸収分割によりダイセルが事業承継することを決議した。

ダイセルは先月1日付けで「戦略的ビジネスユニット(SBU)」による事業体制に移管。これに伴い、マーケティング活動におけるシナジー追求を目的として、ダイセルポリマーの自動車分野向け製品事業ならびに製造事業をダイセルに移管する。なお、ダイセルポリマーのその他の事業はダイセルファインケム、ダイセルポリマー、ダイセルバリューコーティングの3社を統合した新会社に移管することとし、ダイセルを存続会社、ダイセルポリマーを消滅会社とする吸収合併方式で行われる。契約締結は5月15日、効力発生日は7月1日の予定。本合併による株式その他の金銭等の交付、合併に伴う新株予約権および新株予約権付社債に関する取り扱いはない。合併により承継する事業は自動車分野向け樹脂事業、長繊維事業および生産事業。ダイセルポリマーの事業は、ダイセルへ移管されるものと、ダイセルファインケムなど3社を統合する新会社へ移管されるものに分かれる。本合併によるダイセルの名称、本店所在地、代表者の役職・氏名、資本金および決算期の変更はない。

さらにダイセルは、ダイセルバリューコーティングの機能フィルム事業をダイセルに移管を行う。ダイセルバリューコーティングを分割会社、ダイセルを承継会社とする吸収分割(簡易吸収分割)方式で行われる。契約締結は5月15日、効力発生日は7月1日の予定。本分割による株式その他の金銭等の交付、分割に伴う新株予約権および新株予約権付社債に関する取り扱い、本分割に伴うダイセルの資本金の増減はない。承継する事業はディスプレイ分野向けを中心とした、光学・工業用機能フィルム事業。本分割による両当事会社の名称、本店所在地、代表者の役職・氏名、資本金および決算期の変更はない。

このほかのグループ企業再編としてはダイセルファインケム、ダイセルポリマーの一般分野向け樹脂事業、ダイセルバリューコーティングの包装用途事業を、ダイセルファインケムを承継会社とする新会社に集約される。ダイセルポリマーは消滅会社、ダイセルバリューコーティングは製造事業会社となる。

なお本合併、本分割がダイセルの連結業績に与える影響は軽微であるとしている。