2020年6月10日

ダウ
新処方の再生樹脂を開発

アジア太平洋において
PCR材料40%含有

ダウ・新処方の再生樹脂を開発

ダウ(ジム・フィッタリング会長兼CEO)は、アジア太平洋における集積シュリンクフィルム用途向けに設計した、新処方の再生PCR(ポスト・コンシューマー・リサイクルド)プラスチック樹脂「XUS60921・01(写真)」を開発、商品化した。

この新たな樹脂は、PCR材料を40%含み、バージン樹脂製品に匹敵する性能のフィルムを製造できるよう設計。XUS60921・01は、ダウの戦略的リサイクリングパートナーを通じて中国国内で回収された再生プラスチックを原料としており、中国・南京にあるダウの委託生産企業において製造されている。

e―コマース需要が伸びることで、サプライチェーンの始まりから終わりまで製品を保護できると同時に、消費者のために廃棄物を最小限に抑え、耐久性かつ効率性を備えた包装への要求度が上昇。ダウの新処方のPCR樹脂は、バージン樹脂由来の集積シュリンクフィルムに匹敵する性能をブランドおよび消費者に提供することにより、製品の安全供給に貢献するとともに、環境に放出されるプラスチック廃棄物の量も削減する。

集積シュリンク用途のコア層は、この樹脂を100%使用するよう設計されており、リサイクル材料含有率13~24%のフィルムの開発が可能。新処方のPCR樹脂は、二酸化炭素およびエネルギーフットプリントを削減し、コンバーター企業やブランドオーナー、小売業者がそれぞれのサステナビリティ目標の達成に貢献するとともに、廃棄物となる可能性をはらんだプラスチックに新たな最終用途を見いだす。

今回の新製品の提供は、リサイクル材料を製品の提供において取り込むことに注力し、プラスチックの循環型経済を発展させるというダウの包括的戦略の一環となる。