2020年7月5日

ブリヂストン
走行中のタイヤトラブルをリアルに検出

世界初のシステム
マイクロソフトと協働開発

ブリヂストン(石橋秀一CEO)のグループ会社であるブリヂストン ヨーロッパは、マイクロソフトコーポレーション(以下、マイクロソフト社)と協働で、走行中のタイヤトラブルをリアルタイムで検出できる世界初のモニタリングシステムを開発した。このシステムは、マイクロソフト社の「マイクロソフト・コネクテッド・ビークル・プラットフォーム」(以下、MCVP)を活用した独自のタイヤモニタリングシステム。

今回開発されたタイヤモニタリングシステムは、外傷によるタイヤトラブルをリアルタイムで認識できるシステム。MCVPのクラウドを活用してデータを蓄積し、タイヤトレッド面とカーカスが受ける影響をアルゴリズムで解析する。走行中にリアルタイムでドライバーに危険を知らせることで、ドライバーは車両を停止させる等により事故を未然に回避することが可能となる。

また同システムはドライバーへ危険を認知させるだけでなく、道路管理者等に道路のくぼみやその他危険要因の存在を通知することもできる。さらには、道路トラブル情報を近隣車両とクラウド上で共有することによってタイヤトラブルを未然に回避するなど、将来の自動運転化に貢献できる可能性を有している。

タイヤトラブルは空気圧管理の不適正など、タイヤメンテナンス不足に由来するものから、走行中の外傷によるタイヤ故障など、さまざまな要因から発生する。昨今、内圧警報装置が搭載されている車両も多く、タイヤメンテナンス不足を解消しやすい環境となっているものの、同システムを活用することでタイヤトラブルによる危険性をより低減することが可能となる。

同社グループでは今後も顧客やパートナーとともに新しい価値を共創し、ICTや最先端技術の積極的な活用によってイノベーションを推し進め、安全・安心なクルマ社会の実現に貢献していく。