2020年10月25日

横浜ゴム
オフハイウェイタイヤ事業をグローバル統合

新組織を立ち上げ
社内事業とATGが対象

横浜ゴム(山石昌孝社長)は、農業機械用タイヤなどといったオフハイウェイタイヤ(OHT)事業の強化に向け、横浜ゴムグループ全体のOHT事業をグローバルレベルで統合する。今回の統合は、同社のOHT事業とグループ会社であるATG(アライアンスタイヤグループ)を対象としており、新たに新組織として「Yokohama Off―Highway Tires」を立ち上げる。統合後のOHT事業の経営は現在のATGが主体となり、東京、米国のボストン、オランダのアムステルダム、インドのムンバイの4拠点を中心に全世界で事業を展開する。

今回の統合の第一歩として、来年1月1日に米国グループ会社であるYTC(ヨコハマタイヤ・コーポレーション)のOHT事業を米国のマサチューセッツ州に置くATGのグループ会社であるATA(アライアンスタイヤ・アメリカ)に統合。ATAの社名を「Yokohama Off―Highway Tires America」(Dhaval・Nanavati社長、現ATA社長)に変更する。その他の地域の統合計画については、今後詳細を協議していく予定。

横浜ゴムは中期経営計画「グランドデザイン2020(GD2020)」のタイヤ生産財戦略において「オフハイウェイタイヤを成長ドライバーとして次の100年の収益の柱へ」を掲げ、生産能力の増強や新商品開発など事業強化に取り組んできた。

今回の統合により、横浜ゴムの〝ブランド力〟〝高品質〟〝世界規模の販売網〟とATGの〝高い成長性〟〝多様な商品群〟〝コスト競争力〟を融合。小型フォークリフト用タイヤから、鉱山向け超大型ラジアルタイヤまで鉱山・建設車両、産業車両、農業機械、林業機械などといった全世界のOHT市場をカバーすることができる豊富な商品ラインアップを提供し、幅広い顧客ニーズにこたえる。