2020年2月15日

日精樹脂工業
20年度「日精スクール」

受講受け付けをスタート

日精樹脂工業(依田穂積社長)は、射出成形に関するあらゆる技術・知識を習得するための技能研修機関として高い評価を得ている「日精スクール」の2020年度(20年4月~21年3月)研修スケジュールを決定し、2月1日から受講受け付けを開始した。

20年度は19年度の受講実績を踏まえ、好調な成形入門の電気式コースを8回から9回に回数を変更。全体では19年度より1回増加させた。また15年度から実施している同一年度内での「成形入門」と「成形初級」コースのセット受講(継続受講)は年々継続受講者数が増加し、着実にレベルアップにつながっていることから、20年度も継続割引(成形初級コースの受講料を割引)が実施される。さらに、受講者の健康管理と受動喫煙を防止するため、今年4月から構内全面禁煙も実施される予定。

スクールは4月6日からの成形入門(電気式)コースに始まり、翌21年3月22日からの成形中級コース(電気式)までの計33回。コースの内訳は、成形入門コース13回(電気式9回、油圧式4回)、成形初級コース11回(うち4回電気式限定)、成形中級コース5回(電気式3回、油圧式2回)、保守管理入門コース1回、金型設計入門コース2回、海外研修コース1回となっている。

19年度は、申し込みが好調でコースによっては開催1カ月前に定員に達したものもあり、20年度も同様の傾向が見込まれる。現在行われている19年度の日精スクールは、昨年12月末時点の受講者数が450人で、来月末までの受講者総数は約600人となる見込みで、累計受講者数は3万9400人となっている。

受講者の傾向としては、①女性の受講者が昨年同様に増加②入門コース(成形機操作・成形の基礎)から成形コース(成形技術)の2コースを受講する受講生が増えている③成形の知識(成形不良とその対策)を習得することを目的に、成形に直接携わっていない営業系や技術系職種の受講者も増加している。

海外では、米・テキサス工場に併設されたサービスセンター内にテクニカルセンターやスクール用のスペースや設備を設置し、昨年からトレーニング・スクールを実施。昨年は3回行われ、受講者は合計30人であった。今年はロサンゼルス、シカゴ、ニュージャージーで開催されている3日間コースをテキサスでも3カ月間隔で計4回(3月・6月・9月・12月)実施予定。このほか、中国(太倉、東莞)、タイ、メキシコのケレタロ事務所でもトレーニング・スクールが開催されており、日系進出メーカーおよびローカルメーカーから好評を得ている。最近は、ユーザー1社ごとに行うプライベートスクールの要望が増加傾向にある。

受講料(消費税別、テキスト代、実習教材費含む)は、全コース通いの場合、受講料・食費は6万3000円、宿泊の場合、受講料・宿泊費・食費は9万円。同一受講生が年度内に成形入門と成形初級コースをセット受講する場合は、初級コース1万円の割引が受けられる。

スクールの受講申し込み、空き状況の確認は、同社ホームページの日精スクール(http://www.nisseijushi.co.jp/products/school.php)で、問い合わせは、日精スクール(電話0268・81・1166)まで。