グッドイヤー
自己再生型コンセプトタイヤ「リチャージ」発表
タイヤ自らが環境に適応、変化
ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(リチャード・J・クレーマーCEO、以下、グッドイヤー)は、画期的な自己再生型のコンセプトタイヤ「reCharge(リチャージ)」を発表した。タイヤ自らが環境に適応、変化し、利用者のモビリティニーズにこたえる。
カプセルで再充てんが可能
新たに発表されたリチャージコンセプトには、多くの革新的な特長を備えており、大きく分けて3つのポイントで構成されている。その一つ目がパーソナライズで、リチャージコンセプトの核としては再充てんが可能で、生分解できるトレッドコンパウンドとしての存在がある。個々のカプセル(カートリッジ)による再充てんが可能となることから、タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易なものに改善。カスタマイズされた液体コンパウンドを含有したカプセルを充てんすることによってトレッドを再生、天候や路面の状態、ドライバーの運転方法にも、時間の経過とともにタイヤが適応することを可能にするAIによって、それぞれのドライバーのプロフィールが生成され、カスタマイズされた液体コンパウンドが作成される。これによって、利用者の用途に合わせて調合されたコンパウンドが生成される。
もう一つのサステナブルについては、コンパウンドを生物由来物質を原料としており、世界で最も強力な天然素材の一つである〝蜘蛛の糸〟から発想を得た繊維で強化されている。これによって耐久性が極めて高く、100%生分解が可能な状態を実現した。
3つ目は〝手間要らず〟という利点であり、再充てん可能なカプセルを使うことで、タイヤ交換のプロセスを劇的に簡易な工程にするだけでなく、軽量なエアレス・フレームがトレッドを支えるトール・アンド・ナロー形状を形成する。薄くて頑丈なメンテナンスを要さない構造であり、これによって空気圧のメンテナンスやパンクによる無駄な時間を解消する。
グッドイヤー・ヨーロッパのバイスプレジデント兼チーフマーケティングオフィサーのマイク・リトコスキー氏は「当社は消費者のモビリティニーズに、より確実にこたえられるタイヤを追い求めてきたが、今回パーソナライズ化と簡易化が進む、電動モビリティの将来に適合するコンセプトタイヤを完成させた」と自信のほどを述べた。また、ルクセンブルク・グッドイヤーイノベーションセンターの主任デザイナーを務めるセバスチャン・フォンテーヌ氏は「リチャージは、妥協の一切ないコンセプトタイヤで、パーソナライズされ、サステナブル、手間要らずであることから、電動モビリティの一翼を担うと確信している」と期待の気持ちを述べている。
リチャージのプロモーションムービーはhttps://youtu.be/ziMVIZPu2XUで視聴できる。