2021年2月5日

住友ゴム工業
国内最大級の屋内氷上試験設備開設

名寄タイヤテストコースに
冬用タイヤ開発を加速

住友ゴム工業(山本悟社長)は、冬用タイヤ開発拠点である北海道名寄市の名寄タイヤテストコース内に、新たに試験施設「NICE(Nayoro indoor ICE field)」を開設した。NICEは、国内最大級の屋内氷上試験施設として全長100㍍の制動試験路と約30㍍×約30㍍の旋回試験路を備えており、天候に左右されることなく高精度な試験を可能とする。同社では今後、NICEを活用することで冬用タイヤのさらなる高性能化と開発のスピードアップを図っていく。

名寄タイヤテストコースは、北海道名寄市字智恵文1996―1に1991年に設立。敷地面積87万平方㍍。新試験施設であるNICEは建屋面積3000平方㍍の規模で建設され、先月から試験に活用されている。

1月26日には、名寄テストコースにおいて関係者を招待して開所式を開催。式典ではテープカットが行われたほか、北海道名寄市の加藤剛士市長から、同テストコースが長年にわたりスタッドレスタイヤの性能向上と、地域経済の活性化に貢献してきた功績に対する感謝状が贈呈された。住友ゴム工業を代表し、同社タイヤ技術本部第三実験部の和田靖男部長が感謝状を受け取った。

開所式には、同社の山本社長もリモートで出席。「国内最大級を誇る屋内氷上試験施設であるNICEを最大限に活用し、この名寄の地からすべてのお客様に感動して頂ける世界一の冬用タイヤをお届けしたい。社員一丸となって開発を進めていく」とあいさつした。

同社は総合的な機能を有する岡山タイヤテストコースと、冬用タイヤの開発を行う名寄および旭川タイヤテストコースを国内に保有している。名寄タイヤテストコースでは冬シーズンの凍結路や、圧雪路におけるタイヤ性能の試験・解析を通して、これからも数多くの高品質な商品を世に送り出していく。