旭化成メディカル
「プラノバ」グローバル供給体制強化
中国販社営業開始
バイオプロセス事業を加速
旭化成グループの旭化成メディカル(住吉修吾社長)の関係会社で、ウイルス除去フィルター「プラノバ」およびバイオプロセス関連製品の輸入販売およびそれらに関する技術サポートの提供、バイオプロセス関連装置の技術サポートの提供を行っている旭化成生物工程(上海)(所在地・中国上海市、以下、AKBC)が先月1日から中国での営業を開始した。
旭化成メディカルは、バイオ医薬品や血漿分画製剤といった生物学的製剤(ヒトおよび動物などの生物由来成分を原料とした医薬品)の製薬プロセスにおけるウイルス除去フィルター「プラノバ」や、装置の製造・販売を中心としたバイオプロセス事業(生物学的製剤の製造プロセスで使用される分離剤、膜、装置およびそれらを組み合わせたシステムを取り扱う事業)を成長エンジンの一つと位置付けている。1989年に、世界で初めて生物学的製剤からウイルスを除去するために開発されたフィルターであるプラノバは、ウイルスろ過業界のリーダーとしての確固たるポジションを有している。
昨今の世界的な新型コロナウイルスのパンデミック下において、製薬会社における抗コロナ製剤の開発および商業生産化へのニーズが急速に高まるとともに、プラノバの需要が高まっている。一日も早くワクチンおよび治療薬が医療現場に届き、人々の薬へのアクセスを加速させるべく、同社はプラノバのグローバルでの供給体制の強化に努めている。
今回中国事業のさらなる拡大を図るため、営業を開始したAKBCでは、在庫管理や受注プロセスの現地化による納期短縮と、中国人民元による決済システムの導入を通じ、中国における物流サービスの向上・供給体制の拡充を図っていく。テクニカルサポート体制においても、中国現地での技術的アドバイスや支援、実践的なトレーニングの提供を通じて、顧客に一層快適に同社製品を利用してもらうため、環境の強化を図っていく。