松井製作所
名古屋プラスチック工業展に出展
7つの切り口で新製品など紹介
松井製作所(松井宏信社長)は、9月29日~10月1日にかけて名古屋市港区のポートメッセなごやで開催される「名古屋プラスチック工業展2021」に出展する。中部地区最大級を誇るプラスチック分野のあらゆる製品・技術・情報を一堂に集めた展示会で、同社では今回、〝お客様と共に、環境に貢献する〟をテーマに掲げてブースを構える。
カーボンニュートラルへの取り組みをはじめとする、世界的に大きな課題となっている環境負荷の問題に対する最適なソリューションを提案。脱炭素化、循環型社会の実現に向け、自動車産業のこれからのトレンドを示すCASEに対しても、合理化装置によって取り組むことができるソリューション事例を紹介する。中でも成形工場のIoT化を促進する製品やサービスに関しても展示会で初披露を行う予定で、魅力が体験できる企画を準備。成形現場に携わる顧客の〝困り事〟を解決に導くソリューションアイテムを数多く取りそろえることで来場者の事業活動の活性化に貢献する。
ブースにおけるソリューション内容としては、小型レンズなど光学系の精密成形の不良を低減するコンタミ対策、黄変対策、脱炭素化・循環型社会の実現に向けたPLA、CNFなどの新素材導入、生産を止めない、安定成形の実現に向けた生産現場の見える化を実現する効果や成果を引き出すための提案を行う。このほか、金型冷温調機などといった新製品の紹介についても行われる予定。
ブース内では7つの切り口からコーナーを開設。〝脱炭素(カーボンナチュラル)〟では、成形工場でも可能な脱炭素化への取り組みとして、エネルギーや材料のムダを削減するソリューションを提案する。〝働き方改革(ワーク・スタイル・リフォーム)〟のテーマでは、生産を止めない段取りと、省人化を実現する金型交換装置を稼働展示。外段取りと素早い金型交換が可能な様子を披露する。〝新製品(ニュー・アイテム)〟では、低温~高温まで幅広い温度域においてコントロールが可能な金型冷温調機「MCX2」、コンタミ対策、黄変防止機能を搭載した光学スペックの専用乾燥機「DMD5ーⅠ」を出展。いずれも実機を見せることで印象付ける。
〝電動化(CASEエレクトリック)〟では、電動化による重量の増加傾向への対応に向け、車体の一層の軽量化を実現する金属代替(CFRP/CFRTP)や、配線周り、コネクターなどの増産に向けて、生産効率を高める3D水管金型を、サンプルとともに紹介。3D水管の初期状態を維持する水管クリーニング装置も展示する。〝自動運転(CASEオートメーションズ)〟においては、レンズやセンサー類の筐体、コネクタなどの需要拡大に対応する、成形時のコンタミや黄変、ガス対策ソリューションを提案。車内の高意匠化に向けた、ヒート&クール成形をサンプルと合わせて提案する。
〝factor4 iーsystem(ファクター4 iーシステム)〟のコーナーでは、成形機周辺機器と接続し、各種パラメーターの傾向を監視、トラブルの予測、対処・対策方法を提示することによって、成形不良を未然に防止し、止めない成形を実現するIoTサービスを紹介する。〝イージーソリューション〟では、成形現場に手軽に導入することができる、通信機能付き次世代金型ショットカウンターや、安定成形の実現をサポートするクラウドサービスおよびソリューションアイテムを取りそえている。
同社ではサステナブル社会を成形現場から支える「環境に貢献するMATSUI」に期待してほしいとしている。
また同社では、ウェブを通じてfactor4ウェビナーを発信しているが、会場では会期中、過去のウェビナーで好評を博したテーマの動画を厳選して再配信。配信予定のウェビナーは「射出成形における成形サイクルタイムの短縮とトラブル防止策」「金型交換装置による段取時間の短縮」「射出成形におけるコンタミトラブルの解消」「色ムラトラブルの解消」「付帯設備でもできる!ガスによるトラブルの解消」「射出成形の可能性を広げるHeat&Cool成形」「MuCell微細発泡成形システム」「ポリマー水分計〝AQUATRACーV〟」。公開期間は9月29日~10月15日まで。
同社の出展場所はHall3/Bー5。