墨東ゴム工業会
アシストスーツ紹介
「三木会」で試着も実施
墨東ゴム工業会(霜田知久会長)は7月22日、東京都墨田区のすみだ生涯学習センターにおいて、研修会である「三木会」を開催した。今回は労働者不足や熟練の高齢作業者の雇用継続に向けて期待が高まっており、小菅が取り扱いを行っているアシストスーツ「アルケリス」を紹介。アルケリスは〝世界から立ち仕事のつらさをなくす〟というテーマの下、プレス金型製作・加工などを手掛けているニットーが開発した。その販売・リースをスタートアップ企業であるアルケリス(藤澤秀行CEO)が行っている。
当日は同会の会員、賛助会員25人が出席。あいさつに立った霜田会長は「製造業にとって人手不足は重要なテーマであり、高齢者の活用はその課題解決に向けた一つの可能性である。アシストスーツを使い、実際に重量物を運ぶ作業風景を見学した経験があるが、今回はアルケリスを試着する場を設けているので、その効果のほどをぜひとも体感し、今後の業務展開に役立ててほしい」と期待の言葉を述べた。小菅の営業本部営業グループの中谷英資氏は「われわれの業界は熟練作業者も多い。年齢による足腰の衰えを補う効果を備えたツールとして、心強い味方になってくれると思う」と述べ、業務をサポートする選択肢としてアピールした。
会場には、アルケリスのセールスエンジニアを務める安井脩氏が招かれ、開発経緯や導入メリットなどについて解説。足腰の負担を減らし、長時間の立ち仕事を可能にするメカニズムについて説明した。立ち仕事では体重負負荷が足腰に集中し、足全体に疲労が蓄積。アルケリスは体重をモモとスネに分散して支え、足裏への負担を最大で50%軽減する。厚生労働省により、アルケリスの負担軽減効果が立証。立ち作業中における腰の脊柱起立筋、ふくらはぎの腓腹筋の筋活動量が、最大で41%減少することが判明した。
霜田会長、右川信司副会長、ホッティーポリマーの堀田秀敏社長が実際に試着・実演を行い、その効果について体感。見学していた参加者も、その動きから性能の確かさを感じ取っていた。