TOYO TIRE
新商品タイヤの試走会を開催
ハンドル握り走行
実走通じ製品の真価を体感
TOYO TIRE(清水隆史社長)はグローバル・フラッグシップタイヤブランド「PROXES(プロクセス)」シリーズから、プレミアムスポーツタイヤ「PROXES Sport2(プロクセス スポーツツー)」を今年2月より、プレミアムコンフォートタイヤ「PROXES ComfortⅡs(プロクセス コンフォートツーエス)」を3月より国内市場において発売を開始した。同社ではこれを機に3月24日、栃木県栃木市のGKNドライブラインジャパンプルーピンググラウンドで、二種類の新商品タイヤの試走会を開催。コースでは同社テストドライバーにより新商品装着車両のデモ走行が披露されたほか、参加者は実際にハンドルを握って走行し、新商品の真価を体感することができた。
試走会に先立って、会場では新商品の説明が行われた。冒頭、あいさつに立った北川治彦経営基盤本部長は「プロクセスシリーズが当社の旧スポーツタイヤブランドTRAMPIO(トランピオ)の後継商品として誕生したのは1991年で、これまで30年以上の長きにわたってお客様にご愛顧頂いてきた。今年1月に開かれた東京オートサロンでは、プロクセスブランドアンバサダーに就任した木下隆之氏からも性能に対しての最高の賛辞を頂いたが、SUVタイヤブランド『オープンカントリー』とともに当社の〝顔〟と言える、進化を遂げ続けるプロクセスの良さをぜひ皆さんも体感して頂きたい」と、新商品への自信をにじませた。引き続き、宇田潤一商品企画本部長が登壇し、日米欧をターゲットとする同社初のグローバル商品としてプロクセスが誕生後、ポルシェをはじめとする新車装着タイヤへ採用されたこと、北米でのカスタムカー装着で認知度が高まったこと、ニュルブルクリンク24時間耐久レースといった名だたるレースでの活動を通して性能と品質を鍛え上げてきたことなどプロクセスのこれまでのあゆみを紹介。その後、新商品の性能面での特長や搭載技術については、技術開発本部REタイヤ開発部の白樫良尚氏から説明が行われた。
プロクセス スポーツ2はウェット・ドライ双方の路面において、高次元のハンドリング性能とさらに高められたブレーキ性能を発揮する環境にも配慮したプレミアムスポーツタイヤ。イン側とアウト側で非対称のトレッドパターンとコンパウンドを採用することで機能を分担させており、これによってブレーキ性能とハンドリング性能の向上を実現。さらにトレッド部内側のコンパウンドにゴムの柔軟性を保持するシリカを分散させており、路面の凸凹にしなやかに接地することでウェット・ドライいずれの路面においてもグリップ性能がアップした。またサイド部のたわみの最適化に向けては新プロファイル形状を採用。レーンチェンジやコーナリング時にタイヤの変形を抑制することでウェット・ドライ路面でのハンドリング性能も高められている。
一方、プロクセス コンフォートⅡsについては、快適な車内空間に寄与する高い静粛性、上質な乗り心地と操縦安定性の両立、環境性能と安全性能への対応が特長となるプレミアムコンフォートタイヤ。機能の分担化を図った非対称パターンによりパターンに起因するノイズの発生を抑制。さらにトレッド部に配置したブロックの剛性を高めることで操縦安定性を向上させており、新たに採用された低燃費コンパウンドと新シリカ分散剤の効果により転がり抵抗の低減、ウェット性能、耐摩耗性能を向上させた。また新シリカ分散剤においては、天然由来のサステナブル素材を使用しており、〝持続可能なモビリティライフの実現〟を目指している同社の方針にも適合している。
コースにおける試走は高速周回路、ハンドリング路の2つのコースで実施。高速周回路ではプロクセス コンフォートツーエスと従来品(プロクセスCS1)を装着した2台の車両でそれぞれの乗り味を比較。ハンドリング路でも同様にプロクセス スポーツ2と従来品(プロクセス スポーツ)を装着した2台の車両で試走を行い、新商品と従来品との走行性能の違いを確認することができた。同社テストドライバー奈須祐二氏の運転によるデモ走行に同乗した後は、まずウェットのハンドリング路でプロクセス スポーツツーと従来品の性能を比較。従来品も優れたグリップ力を発揮して走行することができたが、新商品装着車両に乗り換えて走ってみるとさらに向上したグリップ力を実感。また旋回時にブレーキを踏んだ時も安定性があり、ハンドルを切り足しても追随性が良く高い安心感があった。続いて高速周回路におけるプロクセス コンフォートⅡsと従来品の試走ではドライ路面を60㌔、80㌔、120㌔と異なるスピードで走行。60㌔走行時ではノイズの小ささは歴然で乗り心地も抜群。80㌔、120㌔の高速直線走行でも安定して確かな手ごたえが継続。レーンチェンジをしてもふらつき感はなくしっかりと進路を変えることができた。ほかにも段差を乗り越えた時の上下動した後の収まりの良さやカーブ旋回時における強固な踏ん張り感など、同社の技術の粋を集めた新商品の魅力を余すことなく体感することができた。