安福ゴム工業
創業60周年 5月24日に記念式典
5月24日に記念式典
一層の発展目指し未来へ
自動車、オートバイ用等の工業用ゴム・樹脂製品を手掛ける安福ゴム工業(尾田順社長)は5月24日、神戸市中央区のホテルオークラ神戸において「創業60周年記念式典」を開催した。当日は多くの取引先をはじめ、兵庫県・神戸市からの来賓、同社従業員など149名が列席。会場では主力製品の展示が行われたほか、映像や写真などを用いて60年の歴史を紹介するコーナーも設けられており、会場を訪れた人たちはこれまでの同社の歩みを感慨深げに見入っていた。
式典の開催にあたり、主催者を代表してあいさつに立った安福忠昭会長は1963年、自宅の一角において手動プレスによる加工から工業用ゴム製品メーカーとしてのスタートを切った当時の奮闘の思い出を皮切りに、同社初の海外進出となったアメリカ工場設立にまつわるエピソードや、現在のグローバルネットワーク(7ケ国/13拠点)の礎となった、顧客二輪車メーカーの要請を受けて海外展開に積極的に乗り出した経緯などを懐かしく振り返った。そして結びの言葉として「国内、海外事業ともようやく花が咲き出したと感じている。今後も一層の発展を目指して未来へと進んでいきたい。当社では『良いものを早く安く造り、お客様に喜んで頂くための、相互信頼の基盤に立った活動』をモットーに日々まい進してきた。
今年の重点目標としては、〝グローバル連携によるモノづくりの強化〟を掲げており、今後は若い世代へのバトンの継承を念頭に置きながら、次の70年、80年、そして100年へと継続的な成長を目指して頑張っていきたい」と述べ、すべての関係者に深い感謝の気持ちを表した。
引き続き、カワサキモータースの伊藤浩社長とヤマハ発動機の松山智彦取締役上席執行役員が来賓を代表して祝辞を述べ、それぞれからこれまでの同社の長きにわたる協力体制に感謝の意を込めて記念品が贈呈された。
その後、壇上では鏡開きが行われ、乾杯の音頭をとった川崎重工業元副社長の佐伯武彦氏の発声で出席者は杯を高らかに掲げた。会食と歓談のひと時には、安福卓也常務と安福直也専務から海外拠点の現状および同社のこれまでの業績推移などが映像を使って説明され、その後も4人のお孫さんたちが安福会長夫妻に、〝これからも健康でますますの活躍を〟という言葉を添えて花束の贈呈を行った。
式典の最後にあいさつに立った尾田順社長は「創業以来60年間、全従業員が当社の基本方針である『良い物を早く安く造り、お客様に喜んで頂くための、相互信頼の基盤に立った活動』に真しに取り組んできた結果、今日の当社の規模と体制を構築することができた。今後も改めて、この基本方針に沿って歩んでいく決意を新たにしている。
当社の特長の一つに海外展開があり、自身も28歳から50歳までアメリカで働く機会を得て、とても大きな経験を積むことができた。当社の海外拠点には長く働いてきたスタッフも多く、YASUFUKU USAで35年間勤務している2名のメンバーも今日この場に駆けつけてくれた。グループには3000人を超える社員が在籍しているが、まさしく〝人〟こそが当社の強みである。創業60周年を迎えても決して企業としての歩みを止めることなく、次の世代を担う若いスタッフと一緒にさらなる飛躍を目指す。そして世界のお客様、関係会社3000人の社員、地域の人々に貢献できる企業であり続けるため、今後も一層の努力を続けて参りたい」と述べ、参会者に心からの感謝の気持ちを伝えた。
【安福ゴム工業の歩み】