2019年12月15日

アキレス
「アキレスJDパネル」発売
業界最高水準の断熱性能
壁・天井を壊さず改修

アキレス(伊藤守社長)は、業界最高水準の断熱性能を備え、既存木造住宅の壁や天井を壊さずに短期間で断熱改修を行える断熱複合パネル「アキレスJDパネル」を12月16日から全国で販売を開始する。

アキレスJDパネル

アキレス(伊藤守社長)は、業界最高水準の断熱性能を備え、既存木造住宅の壁や天井を壊さずに短期間で断熱改修を行える断熱複合パネル「アキレスJDパネル」を12月16日から全国で販売を開始する。

 近年、住まいの断熱性・省エネ性能を上げ、太陽光発電などでエネルギーをつくることで、年間の一次消費エネルギー量の収支をプラスマイナス“ゼロ”にする住宅を指すZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略)や、EB(省エネ上の便益)、NEB(健康・快適上の便益)の観点からG1、G2という2つのグレードを提案しているHEAT20(2009年に発足した「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会」の略称)など、高い断熱性能基準を満たす住宅の建築が増加している。その一方で全国の5000万戸以上の既存住宅では、無断熱を含め80年に定められた省エネルギー基準を満たさない建物が7割以上にも上る。断熱レベルが低い住宅では、エアコンなどのエネルギー消費量が必要以上に増えるだけでなく、寒い季節には部屋間の温度差が発生し、それを起因とするヒートショックによって健康を損なう人が多くなることも報じられている。

 こうした状況から、同社は既存住宅の断熱性能を高めることが急務と考え、業界最高水準の熱伝導率0・018W/(m・K)を誇る高性能硬質ウレタンフォーム断熱材「ジーワンボード(Z1ボード)」を使用し、木造住宅の壁や天井を壊すことなく、ビス留めによるシンプルな施工で断熱性能を格段に高めることができるアキレスJDパネルを開発した。

 アキレスJDパネルは、業界最高水準の断熱性能を持つZ1ボードと防火性能を持つ「石膏ボード」を一枚のパネルにした既存住宅向けの断熱複合パネル。極めて高い断熱性能によってパネルの厚みを29・5㍉(硬質ウレタンフォーム20㍉+石膏ボード9・5㍉)に抑えたことで、居住スペースを大きく狭めることなく断熱改修が可能となる。規格寸法は幅910㍉×長さ1820㍉、参考設計価格(税別)は1枚当たり6900円。

 同社は、“高い断熱性能ならではの薄さ”“短期間での施工”という特長を持つアキレスJDパネルの上市により、今後拡大が見込まれるリフォーム市場へ積極的な提案を図り、日本の住宅の断熱性能向上に貢献していく。