西部ゴム商組
「ベルト商工懇談会」開催
商工で活発な意見交換行われる
西部工業用ゴム製品卸商業組合(岡浩史理事長)は6月18日、大阪市北区の中央電気倶楽部において、「ベルト商工懇談会」を、万全な新型コロナ感染症対策の下、通常形式で開催した。ただし、恒例の懇談会後の商工懇親会については予定に組まれなかった。岡理事長の開会のあいさつの後、メーカーがベルトメーカーや業界を取り巻く現状を報告、質疑応答では、商業者側との活発な意見交換が行われた。
メーカー側からは、バンドー化学・産業資材事業部営業部の庄司直人部長、三ツ星ベルトの産業資材営業第1事業部の廣田雅司課長が参加。商業者側からは岡理事長をはじめ小島孝彦事業委員長、ベルト部会の本田裕治部会長など9人が出席、総勢20人近くが議場において、この厳しいコロナ禍における、厳しい現状を乗り切る知恵を出し合い、商工で意見を交わした。
4月に組合員に対して実施された「第24回ベルト流通動態調査」の結果報告が行われ、商業者の切実な課題として「取引先の需要量が減少している」「目立った価格競争は見受けられないが、原材料、燃料関係が値上がりしてきており、品種によっては仕入値が上昇している」という状況が報告された。このほか「メーカーの値上げに対して、競合先の動向もあることから客先へそのまま転稼ができない」という厳しい実情が訴え掛けられていた。
ベルト全般の生産・販売状況については、三ツ星ベルトの廣田課長が報告。市場のムードが伝わるとともに、商業者にとって興味深い状況や、課題の遠因などの情報が得られた。引き続き、ベルト部会からの提議および質疑応答、意見交換などが行われ、この時期において有意義な情報交換の場として機能していた。