2019年12月15日

アシックス「ASICS HEALTH CARE CHECK」事業化
企業向けプログラムとして提供

アシックス(廣田康人社長)は、心身の健康状態の測定、将来の健康寿命の予測および健康増進プランを提供する企業向け健康増進プログラム「ASICS HEALTH CARE CHECK」を事業化し、来年1月から本格的な企業向けプログラムとして提供をスタートさせる。

同プログラムは、アシックススポーツ工学研究所が持つ人に対する測定・分析技術、運動プログラムに対する豊富な知見を活用することによって、企業の健康経営推進を支援するサービス。プログラムでは現在の健康度を評価、「歩行年齢」「体力年齢」「脳活年齢」を基に将来の非健康状態になるまでの期間や転倒・疼痛リスクを独自アルゴリズムで将来の健康寿命を予測し、測定した健康指数を基に、無理なく継続可能な個別の健康増進プランの提示を行う。今回、本格的な事業化に先駆け、昨年7月から同プログラムの開発に協力を行っているロート製薬の全社員約1900人にプログラムの提供を行った。

 今後は、アシックスが運営している兵庫県神戸市のトレーニング施設「ASICSコンディショニングステーション」、東京都江東区豊洲の低酸素環境下トレーニング施設「ASICSスポーツコンプレックスTOKYO BAY」において、個人向けサービスとして提供を順次開始するほか、来年以降、自治体向け健康増進サービスとしての展開なども検討されている。

 アシックスの小泉政明執行役員事業推進統括部長(来年1月就任予定)は「アシックスは従来型のモノ(製品)を通じたビジネスに加え、コト(サービス)の提案によるビジネス領域の拡大を積極的に推し進めている。その一環として、今回ASICS HEALTH CARE CHECKの本格的な事業化を決定した。本事業を通じて、3年目に15億円の売り上げを目指すとともに、本事業を起点としたさまざまな可能性を模索していく。

 また、来年1月から事業推進統括部を新たに設立し、ASICSスポーツコンプレックスTOKYO BAY、機能訓練特化型デイサービス施設「トライアス」などとともに、健康快適事業を一括して取りまとめ、事業拡大へのさらなる取り組みを本格的に開始する」と今後の展開について述べている。