西部工業用ゴム製品卸商業組合
賀詞交歓会
目標達成へ全力を尽くす
西部工業用ゴム製品卸商業組合(岡浩史理事長)は17日、大阪市北区のリーガロイヤルホテルにおいて「工業用ゴム商工新年互札会」を開催した。当日は、商工合わせて141人が参加。サプライズイベントとして、オペラ歌手として全国で活躍している鳥山浩詩氏を招いてスペシャルコンサートを開催、ソプラノやテノール、ダンスを交えた本格的な舞台を用意し、素晴らしいバリトンによる歌声をたんのうした。
祝宴の冒頭、あいさつに立った岡理事長は「昨年は元号が令和に変わり、当組合も40周年を迎えたことで、新しい一歩を踏み出した。米中の貿易摩擦問題や中東情勢など地政学的な先行き不透明感はあるが、今年はオリンピックイヤーであり、世界中から注目されることもあって景況感が上向いてくれる年であることを願っている。ただし不透明感を否定できず、問題も山積していることから経営者の舵取りにおいては大変な年になるだろう。日本においては確実に少子化が進み、その一方で世界的には人口が爆発的に増えていく。地球温暖化に伴い、災害の増加も想定しながら前に進んでいく。当組合では国内・海外視察を計画しており、若手への継承、育成の目的をもって事業を推し進めている。懇親をベースに組合の活性化に向けてこれからも取り組んでいく」と、今後の展望について述べた。
来賓を代表してあいさつに立った大阪ゴム工業会の新田元庸会長は「米中貿易摩擦も少しずつ沈静化の方向に進み、半導体業界も6%の伸びが期待できるなど、今年は景況面で上向きな話も浮上している。2020年は明るい年にしたいが、地政学的な問題は予想が難しく、過去の10年の経験を将来の10年に向けてのデータとして用いるには、規模や構造の変化が大き過ぎて、もはや当てはめることはできない。機械が飛行機を動かしているオートパイロットは、気候の変化がマニュアルでは予測し切れないことから、パイロットによる操縦技術が飛行機の安全運行に対する大きな割合を占めている。われわれの経営も同じであり、大阪ゴム工業会としては、皆さんの安定飛行をサポートしながら共通目標である業界の発展に向けて取り組んでいきたい」とウィンウィンの関係の構築を誓った。
乾杯の音頭をとった糸井宏之副理事長は「昨年は、皆さんのお陰で創立40周年の式典も滞りなく実施することができた。今回は新しい令和初の新年会ということで、明るい幕開けとなることを願っている」と述べ、祝宴の幕を上げた。
歓談の中盤で鳥山氏が登壇、当日は曲目も〝踊り明かそう〟〝闘牛士〟〝YMCA〟など、有名な楽曲を選別し、フィナーレで歌われたYMCAでは、西部ゴム商業を歌詞に置き換えた替え唄で、出席者全員で一緒になって熱唱した。
恒例となった年男の紹介が行われ、タイガースポリマーの渡辺健太郎社長、キンキの長谷川哲也社長、南陽商会の南美樹社長、ムツボシの大橋幸一郎社長が登壇。大橋社長が年男を代表してあいさつを行い「日本経済が一気に回復する期待はできず、企業それぞれが状況を打開していく必要がある。さらにはメーカーのイノベーションにも期待している」と述べ、万歳三唱で祝宴の幕を降ろした。