2020年4月15日

JATMA
「4月8日タイヤの日」活動実施

タイヤ販売店店頭で安全啓発促す

日本自動車タイヤ協会(JATMA、清水隆史会長)は、2000年に同会ならびに全国タイヤ商工協同組合連合会など3団体で創設した「4月8日タイヤの日」の活動を今年も実施した。ドライバーや消費者に向けて、タイヤの空気圧点検をはじめとする日常点検や整備の重要性を訴求。この日を契機にさまざまな啓発活動を企画し、全国各地の高速道路のSAなどで実際にタイヤ点検活動や注意喚起を実施していたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、ドライバーをはじめとする点検実施関係者などといったタイヤ点検活動にかかわるすべてのスタッフの安全面を考えた結果、屋外での実地活動は見送った。

タイヤ販売店店頭では、タイヤの安全啓発を促すポスターを掲出。カラーによるB3版(最大横364㍉×縦515㍉)のポスターを13万4000部作成し、タイヤメーカー系列販売社を通じ、各タイヤ販売店、専業店などでアピールした。

加えて今年は、タイヤの空気圧点検についての意識調査として、4月8日タイヤの日に併せて、タイヤの空気圧点検に関連するインターネット調査を実施した。

JATMAが行ったインターネット調査の概要は、本年2月20~22日にかけて、自分で車を運転する20~60代のドライバーの男女2000人を対象に、タイヤの空気圧に関する調査を行った。まず、タイヤの空気圧点検の頻度については「十分に足りていると思う」が15・8%、「足りていると思う」が47・5%となり、全体の63・3%がタイヤの空気圧点検の頻度は「足りている」と答えた。しかしながら、タイヤの安全のためには「月に1回以上の空気圧点検が推奨されていること」については、全体の4人に3人が「知らない」(72・5%)と答えており、女性ドライバーでは84・6%と一段と高くなっている。

空気圧点検については63%が「足りている」と自信を持っているが、4人に3人は空気圧点検の正しい頻度を知らず、月1回のチェックができているドライバーは24%しかいなかった。

タイヤの空気圧点検の頻度が不足していると答えたドライバーは735人に上ったが、その理由を聞くと、「自分でチェックする方法がわからない」(47・2%)が最も多く、次いで「面倒だから」(36・9%)と答えたドライバーも少なくなかった。また4人に1人は「あまり距離を走ることがないため」(25・6%)と間違った認識を持っていた。

これまで運転中に体験したトラブルを聞くと、「バッテリあがり」(39・6%)、それに次いで多いのがタイヤのパンク・バーストで、ドライバーの27・2%が経験していた。走行距離別に見ると、バッテリあがりは走行距離が短いほど経験率は高くタイヤのパンク・バーストは走行距離が長い方が多くなっていた。直近一年での経験で見てもタイヤのパンク・バーストはバッテリあがりに次いで多く、100人に4人(4・1%)は一年以内にタイヤのパンクを経験している。