2020年6月10日

アシックス
2020年12月期第1四半期決算

説明会開催、為替、コロナ響く

アシックス(廣田康人社長)は5月22日、「2020年12月期第1四半期決算説明会」を電話会議によって実施した。説明会には廣田社長、林晃司執行役員経理財務統括部長が出席。質問にも対応した。説明会によると売上高は前年同期比13・5%減の853億4100万円、売上総利益は減収の影響により、同12・8%減の402億1300万円、減収の影響に加え、広告宣伝費などの増加もあり営業損失は8億8200万円、これらに加えてロシアルーブルやブラジルレアルなどの新興国通貨の下落の影響による為替差損の計上などにより、経常損失は31億4500万円となった。経常損失を出したものの、米国子会社において法人税等還付税額を計上したことなどにより、四半期純損失は2億4300万円に圧縮された。売上高については新型コロナウイルス拡大の影響もあってパフォーマンスランニング、オニツカタイガーなどが低調に推移した。

カテゴリー別の業績については、パフォーマンスランニングの売上高は同11・5%減の382億7100万円、営業利益は同87・0%減の2億3900万円。コアパフォーマンススポーツの売上高は同9・3%減の114億3900万円、営業利益は同46・1%減の3億5700万円。スポーツスタイルの売上高は同17・9%減の73億8600万円、営業損益は2億2100万円の損失。アパレル・エクィップメントの売上高は同22・8%減の82億7300万円。営業損益については、粗利益率の改善および販管費の減少により赤字幅が減少した。オニツカタイガーの売上高は同29・5%減の75億9700万円、営業利益は同88・9%減の2億2800万円。

地域別の業績は日本地域の売上高は同8・3%減の303億2500万円、セグメント利益は同51・8%減の10億7500万円。3月以降の新型コロナウイルス拡大の影響もあり減収、そうした要因に加え直営店関連費用の増加などにより収益を落とした。

北米地域の売上高は同21・2%減の156億6600万円、セグメント損益は15億7800万円の損失。3月以降の新型コロナウイルス拡大の影響を受けた。

欧州地域の売上高は同12・1%減の217億900万円、セグメント利益は減収の影響などにより、同39・9%減の4億9900万円。年初から堅調に推移していたものの、3月後半から新型コロナウイルス拡大の影響により急速に鈍化した。

中華圏地域の売上高は同17・2%減の69億3100万円、セグメント利益は同65・0%減の4億2600万円。新型コロナウイルスまん延の影響もあり伸び悩んだ。

オセアニア地域の売上高は同4・9%増の47億4200万円、セグメント利益は同13・7%減の5億4200万円。パフォーマンスランニングの好調により増収したが、仕入為替に関する原価率悪化の影響などにより収益を落とした。

東南・南アジア地域の売上高は同8・4%減の27億4900万円、セグメント利益は同52・7%減の2億300万円。新型コロナウイルス拡大の影響を受けた。

その他地域の売上高は同29・0%減の73億2400万円、セグメント損益は9200万円の損失。韓国および南米における新型コロナウイルス拡大の影響を受けた。

今後については、新型コロナウイルスの感染拡大により、国内外の経済活動への影響は拡大。同社グループを取り巻く経営環境についても、各地域における景気動向、特に個人消費の動向が大きな影響を受ける可能性があり、得意先の販売活動に影響を与える可能性も考慮。各国の政府・自治体からの要請などもあり感染拡大に対する対応の一つとして、日本・北米・欧州などにおいて一部直営店を臨時休業するなど、業績に与える影響が極めて不透明な状況にある。このような状況にあって、現段階において業績予想を合理的に算定することが困難であると判断。20年12月期の業績予想を未定としている。業績予想の算定が可能となった段階で改めて公表される。配当予想についても業績予想が見通せないことから、未定としている。