2020年6月15日
東ソー
低燃費タイヤ用シリカの拠点設立
子会社通じて韓国に合弁会社
東ソーグループで、各種シリカおよび合成化学石膏の製造・販売を手掛けている東ソー・シリカ(本社・東京都港区、河本裕社長)は、韓国の南海化学との間で3月3日に合弁会社「東ソー南海シリカ株式会社」を設立し、低燃費タイヤ用シリカの生産拠点を建設することを決めた。
東ソー・シリカは東ソー100%の子会社として1959年10月設立。本社のほかに山口県周南市に工場を構えている。
南海化学は74年5月設立。所在地は韓国全羅南道麗水市で、事業内容は化学肥料の製造・販売。
低燃費タイヤ用シリカは、自動車の低燃費化や電動化に合わせ、転がり抵抗を減少させることにより、自動車の燃費改善などのタイヤ性能向上に優れた効果を発揮する材料として、今後も需要の拡大が見込まれている。東ソー・シリカは、これまで培ってきた高い技術力を背景に、おう盛な需要に対応するとともに、製品の安定供給を目的として海外に第二の生産拠点を確保することで、事業基盤の強化を図っていく。
東ソー南海シリカの所在地は、韓国全羅南道麗水市で、出資比率は東ソー・シリカ67%、南海化学33%。来年10月に商業運転予定で、低燃費タイヤ用シリカの製造・販売を行う。