2020年7月5日

住友ゴム工業
「ウインターマックス03」発売

新技術”ナノ凹凸ゴム”採用

住友ゴム工業(山本悟社長)は、新技術の〝ナノ凹凸(オウトツ)ゴム〟を採用した「ダンロップ」史上最高の氷上性能を実現したスタッドレスタイヤ「ウインターマックス03」を8月1日から順次発売する。全98サイズという幅広いラインアップで、価格はオープン価格。

ウインターマックス03では、ナノ凹凸ゴムと同社が掲げるタイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプト〝スマート・タイヤ・コンセプト〟の性能持続技術にも寄与する〝液状ファルネセンゴム〟を組み合わせ、従来品の「ウインターマックス02」以上の効き持ちを実現した。ウインターマックス03は、ナノ凹凸ゴムの凹凸構造の微細な突起部分がいち早く水膜に到達することで除水スピードが加速。密着時間が増加するとともに、素材の柔らかさによって氷への密着が高められることから、新品時の氷上ブレーキ性能を22%向上させ、氷上コーナリング性能も11%向上させた。

摩耗後も凹凸構造を維持し続けるナノ凹凸ゴムと、ゴムのしなやかさを長期にわたって保つ液状ファルネセンゴムにより、その高い氷上性能を長期にわたって維持。これらの技術の組み合わせにより、圧雪アイスバーンやミラーアイスバーン、ブラックアイスバーンなどが発生する危険な冬道でも安全、安心に走行することができる。

ナノ凹凸ゴムは、タイヤ表面にナノレベルで施された凹凸構造を持つ特殊なゴムで、凹凸構造が滑りの原因となる水膜の除去から氷への密着をいち早く行うことで、新品時の氷上ブレーキ性能と、氷上コーナリング性能を大幅に高めることができた。ナノ凹凸ゴムの無数の微細な突起部分が連続的に除水を行い、氷への素早い密着を実現。タイヤ表面、凹凸構造の突起部分がいち早く水膜に到達することで、突起部分が起点となって強い水の流れを生み出し、素早く除水を開始することができる。

ナノ凹凸ゴムは柔軟性に優れたゴムのため、氷にすき間なく密着。バランス型のスタッドレスタイヤであるウインターマックス02よりも一段と密着度を進化させ、氷に触れる〝面〟を最大化し、強い密着力を引き出した。

高密度なナノ凹凸ゴム中に含まれる〝マックスグリップトリガー〟は水と反応して溶ける性質を持っており、摩耗しても繰り返し凹凸構造が出現することから、溝が減っても安心して使用可能。ゴムと軟化剤の2面性を持つ液状ファルネセンゴムにより、低温下での密着とゴムの柔らかさを実現する。しなやかさが続くことから、時間が経っても氷上性能が低下しにくくなる。

発売サイズは13㌅の155/65R13 73Q~20㌅の245/40R20 95Qで、サイズによっては10月発売予定。