2020年7月5日

アシックスジャパン
バレーボール西田選手と契約

会見で「メタライズ」も披露

アシックスジャパン(小林淳二社長)は6月26日、バレーボール男子日本代表の西田有志選手との契約および西田選手が着用する高性能バレーボールシューズ「メタライズ」の商品に関する記者会見を、オンラインによるライブ配信で開催した。

会見では、西田選手との契約に関する概要等をアシックススポーツマーケティング統括部兼マーケティング統括部の松下直樹常務執行役員が説明を行った。契約は今年1月1日からで、同社製品などに対し西田選手から高い評価と信頼を得ていることから実現。契約内容は同社バレーボール関連用品などの使用、商品に対する開発面でのアドバイス、同社製品に関する広告やカタログ、ポスター、インターネットなどの電子媒体による宣伝、販売促進活動に協力する。同社としては同社の技術を盛り込んで作製した製品を提供するなど、西田選手のさらなる活躍をサポートする。

引き続き西田選手のあいさつ、高く跳ぶためのポイント解説、メタライズの商品説明はアシックスのグローバルコアパフォーマンススポーツフットウェア統括部開発部の脇田大樹氏が行った。西田選手は「バレーボールプレイヤーとして、アシックスさんにサポートして頂けることは大変うれしい。これからも、もっと努力をしてレベルを上げていきたいと考えており、今後は背負うものが一段と大きくなると思うが、期待にこたえられるよう日々精進して成長していきたい」と意気込みを示した。

メタライズはさらに高く跳ぶ要素にこだわったシューズでもあり、自らも開発に携わった西田選手は「ジャンプ力が上がるというデータの裏付けがあるが、実際に履いて練習してみると、確かに高く跳べている感覚があり、フィーリングも良い。選手として自分らしく、一人の人間として成長していきたいという思いがあるが、結果を出すことでその思いは実証される。メタライズは自分にとって、高く跳ぶために履きこなしたいと思えるシューズに仕上がっている。安定性と跳ねを感じるメタライズで自分の新しい可能性と出会った」と高揚感を言葉に表した。

メタライズは独自の素材や構造を取り入れることで、より高くジャンプできるよう設計。アタッカーにとって一段と高いジャンプ力とさらに高いパフォーマンスを提供する。細部の特長としては、アスリートが一段と高くジャンプするために設計された翼型のミッドソール〝ライズトラステクノロジー〟、足を適切に固定し、安定させることで素早い重心移動やブレーキをアシストする〝ダイナラップテクノロジー〟、ミッドソールには一段と柔らかく、より快適な着地を目指して〝フライトフォームプロペルテクノロジー〟を搭載。モノソック構造で一段と足にフィットするアッパー素材の〝ネクスキン〟を採用している。

アシックススポーツ工学研究所(原野健一所長)による実験では、平均約3%高くジャンプできることが認められており、プレーヤーにとっては約2㌢の高さに相当するジャンプ力をサポートする。原野所長は「バレーボールは、素早い反応と高いジャンプ力が要求されるスポーツであり、プレーヤーからは、高いパフーマンスを発揮することができるとともに、快適な履き心地を引き出すシューズが求められている。そうしたニーズにこたえる結果としてアシックスではメタライズを開発した。ざん新なデザインと新しいテクノロジーによって、プレーヤー一人ひとりがコートで自分のベストパフーマンスを発揮できることを願っている」とコメントしている。

メタライズは6月26日から発売されており、メーカー希望小売価格(税別)は2万円。

また同日の午後7時からはメタライズの発売開始を記念して、西田選手をゲストに迎え、現役高校生とのオンライントークイベント「ジャンプトーク」を行った。このイベントでは全国の強豪校バレー部の現役部活生が参加し、西田選手からバレーボールをする上での〝高く跳ぶためのコツ〟や日々のトレーニングに関するアドバイスなどを伝授。ZOOMを使用することにより双方向でコミュニケーションを取りながら行われた。