2020年7月15日

アシックス
会社分割し事業を承継

健康関連サービス事業の拡大で

アシックス(廣田康人社長)は、本年5月1日付けで100%子会社としてアシックストライアスサービス(佐藤泰弘社長)とアシックススポーツファシリティーズ(小川博之社長)を設立し、7月1日付けでアシックスジャパン(小林淳二社長)の介護施設の運営およびサービスの提供事業と、指定管理およびスポーツコンテンツの運営等の施設管理事業について事業分割を行い、両社に事業を承継した。ただし、それぞれが運営する施設は、そのまま継続運営を行うとともに、事業の運営方針に変更はない。

事業承継の詳細は、アシックスジャパンが手掛けていた介護施設の運営およびサービスの提供などといった、トライアス事業に関する運営を新しく設立したアシックストライアスサービスが承継。公共スポーツ施設の指定管理、スポーツコンテンツのサービス提供など施設管理事業に関する運営を、新設のアシックススポーツファシリティーズに承継した。所在地はともに兵庫県神戸市中央区港島中町7―1―1。

アシックスでは〝スポーツで培った知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する〟をビジョンとして定め、中期経営計画「アシックス・グロース・プラン(AGP)2020」を通じて〝健康快適〟を事業領域の一つとして設定。今回の分社化は、健康関連サービス事業の一層の拡大を目指し、事業の効率化を図るとともに、専門的人材の育成とサービスの充実を目的としている。

アシックストライアスサービスが運営する「Tryus(トライアス)」は、同社独自の理論に基づいた運動サービスプログラムである「デュアルスパーク」を利用者に個別に提供する機能訓練特化型デイサービス施設で、14年に兵庫県の西宮市に第1号店を開業して以降、兵庫県と大阪府で6店舗を運営している。利用者が〝なりたい自分〟を設定し、頭と身体を活性化するトレーニングなどを行いながら目標の達成を目指すシステムとなっている。

アシックススポーツファシリティーズが運営する施設管理事業は、アシックスが14年4月から、自治体のスポーツ関連施設などの運営や維持・管理を行う事業に参入、現在では全国に代表施設8カ所、共同事業体として運営する施設は50カ所を超える。スポーツ企業としての長年の活動や先進のスポーツ科学に基づく知見を生かし、地域のスポーツ振興や人々の健康維持・推進のために適した公共スポーツ施設の管理運営を目指している。