ニッタ
組み込み部品「感圧センサシート」発売
コンセプトは「人の感触の再現」
ニッタ(石切山靖順社長)は、人の感触の再現を可能にする、スイッチ用途向け組み込み部品用「感圧センサシート(写真)」の販売を9月1日から開始した。組み込み用感圧センサシートは、わずか0・1㍉厚のフィルム状態センサシートで、リアルタイムに加圧力を検出、人間の感触(感覚)の微調整を可能にし、力加減をそのまま伝えられる。
同社では、長年にわたってさまざまな用途において面圧分布測定システムを提供。中でも、センサシート部の圧倒的な薄さと感圧特性は市場からの反響が高く、「センサシートを自社の製品へ力センサ(スイッチ)部品として組み込みたい」というニーズが増加してきた。
そこで今回、ユーザーの個別ニーズに合わせたセンサ形状、感度にカスタマイズした組み込み部品用のセンサシートを提供することになった。厚さがわすか0・1㍉のシートであることから、わずかなすき間にも装着が可能で、感圧特性によって単なるオン・オフを切り替える接点切り替え機能だけでなく、力に応じた機能を持たせることが可能になる。
〝人の感触の再現〟というコンセプトの下、製品の小型・薄型化に貢献するだけでなく、長年培ってきた力検出センサ技術により、全く新しい機能やサービスの創出に貢献する。
アプリケーション例としては、サニタリー関連や、工業用ミシン(職人の再現)、調光スイッチ、スマート工場(位置、接触、摩耗)、電子楽器(打突強弱での音量調整)、のり面ずれ検知・ゲームコントローラ・住設(セキュリティ)、動画編集機器・離床/体動検知、スマホ、テジカメズームスイッチ、座席シート(人と荷物の判別)、がん具組み込みなどあらゆる製品、場面での利便性や新たな感覚の創出で活躍できる。詳しくは特設サイト(https://www.nitta.co.jp/lp/sensor/)に掲載されている。
同社の極薄センサシートの特長(強み)は、超極薄であることから、外形寸法を変更することなく組み込みが可能。φ1㍉からの超極小感圧サイズであることから、人差し指1本の押す範囲で十字キーが実装できるようになる。押圧力による抵抗値を変化させることができ、閾(いき)値を自由に設計することが可能。連続的に出力を変えたいスイッチデバイスの制御に最適で、円柱広告に入力インターフェースの付与などといった2次元曲面へ対応が可能となる。