バンドー化学
建装用薄膜ポリエチレンフイルム「テクリアＥＧＳ－Ｔ」開発

バンドー化学（吉井満隆社長）は、環境対応製品として、製造から廃棄までのライフサイクルのＣＯ２排出量と、廃棄物量を削減した建装材用薄膜ポリエチレンフイルム「テクリアＥＧＳ―Ｔ」を開発し、販売を開始した。

近年、建装材用フイルムにおいても環境保全へのニーズが一段と上昇。これにこたえる目的から、高度なカレンダー加工技術や機能微粒子を高充てんできる材料設計技術を活用することで、建装材用フイルムとして求められる表面の滑らかさや、下地を見えなくする隠ぺい性を保持しながら、従来品と比べて約２０％薄い５５㍃㍍という厚みを実現した。材料の設計を見直すことなどにより、従来品と比べて材料の使用量を約２０％削減でき、製造からユーザーによる廃棄までのライフサイクルで、ＣＯ２排出量を１３・５％低減、廃棄物量を１０％削減することに成功した。

高度なカレンダー加工技術を生かした優れた厚み精度、表面精度を保有。顔料などといった機能微粒子の高充てんが可能であることから、隠ぺい性でも従来品と同等水準を保持しながら、業界最薄の薄膜化を実現した。

多彩なカラーとエンボス模様でさまざまな意匠表現が可能で、業界最薄であることから、ＴＯＰ透明フイルムの厚み設計の自由度が広がり、意匠・機能性付与の設計自由度も広がる。

幅、長さ、ロット、納期に対して柔軟に対応することが可能で、ＢＣＰの観点から、使用原材料に関しては国内だけでなく、グローバル調達も含めて対応している。