バンドー化学
初の医療機器「ATメジャー」開発
C―STRETCHを活用
バンドー化学(吉井満隆社長)は、同社が独自開発した伸縮性ひずみセンサ「C―STRETCH(シーストレッチ)」を活用した医療機器開発に取り組んでいるが、同社の連結子会社であるアイメディックMMT(本社・東京都港区、廣岡敬之社長CEO)が、このC―STRETCHを使用した製品として「ATメジャー」を開発、10月26日に販売を開始した。
ATメジャーは、主に整形外科における使用を想定。整形外科領域では、これまで診断において、検査する側は主に主観評価によって判断。伸縮性ひずみセンサであるC―STRETCHの技術を応用することによって〝足関節の不安定性評価〟を計測し、客観化(数値化)することを可能にした。整形外科に加え、リハビリテーション科でも足関節の状態や、回復度の評価に使用できると見込まれている。
バンドー化学グループは、新たな事業の柱の一つとして、伸縮性ひずみセンサであるC―STRETCHを活用した〝呼吸数計測〟〝関節可動域計測〟〝えん下評価〟に関する技術や製品の開発を推進。昨年5月に医療機器メーカーであるアイメディックMMTをグループ企業として組み入れ、医療機器・ヘルスケア機器事業の早期確立に取り組んできた。バンドー化学では今年7月、医療機器としてのATメジャーの製造業登録製造販売届出番号「13B1X10253000041」を取得し、バンドー化学で製造した製品を、アイメディックMMTで販売する。
同社グループではATメジャーに続き、呼吸器領域での医療機器開発やヘルスケア機器の開発を進めており、医療機器・ヘルスケア機器事業の早期確立を目指す。