日精樹脂工業
射出機の出荷14万台突破
国内メーカーで業界最多
日精樹脂工業(依田穂積社長)は、プラスチック製品の加工に欠かすことのできない射出成形機の専業メーカーとして、多彩なラインアップを取りそろえ、国内外のプラスチック成形加工メーカーの個々のニーズにこたえている。その射出成形機の出荷台数が、昨年12月に累計14万台を突破した。
1947年にプラスチック成形加工業で創業した同社は、57年に機械メーカーに転身、射出成形機の専業メーカーとして、仕向け先の業種のニーズに合った成形機や成形技術、成形システムの開発、生分解性樹脂など新素材への対応も積極的に展開してきた。
また本社工場に加え、09年から中国・タイ・米国に3つの海外工場を順次開設し、昨年1月にはイタリアの同業メーカー最大手、ネグリ・ボッシを子会社化し、世界5極の生産体制によってグローバル市場に向けて射出成形機の供給を行っている。直近では、コロナ禍による海外工場の稼働停止措置等も経験したが、長期的には各工場での生産機種・数量など生産能力を順次拡大し、順調な稼働を続けている。
累計14万台という出荷台数は、国内成形機メーカーでは業界最多(同社調べ)。なお、ネグリ・ボッシを含めたグループ全体の累計出荷台数は、19万1500台超となる。
同社では累計出荷14万台の達成について「ひとえに当社機をお使い頂いているお客様のご支援、ご愛顧の賜物と心より感謝申し上げます。ネグリ・ボッシがグループ傘下に加わったことで、当社グループは型締力7㌧~7000㌧まで、汎用機から専用機までをフルラインアップで提供可能となったほか、日精樹脂とネグリ・ボッシの相互補完によって販売・サービスネットワークが拡充され、世界中のお客様をより広範にサポートすることが可能となりました。
今後も単に設備機械を販売するのではなく、成形加工技術を含めた当社独自のご提案で、お客様のご要望にきめ細かくおこたえして参ります」と、感謝の言葉と今後について述べている。