2021年2月15日

横浜ゴム
ヨコハマタイヤモールド・タイランドで能力増強

ジェトロの支援事業に採択

横浜ゴム(山石昌孝社長)のタイヤモールド(金型)生産会社であるヨコハマモールド(YMC)は、ASEANでのサプライチェーン強化を目的にタイのグループ会社であるヨコハマモールド・タイランド(YMTC)の生産能力を増強することを発表した。既に先月から着工しており、今年末に完了させる予定。

YMTCは2018年にタイのラヨーン県に設立。横浜ゴムの日本、タイ、フィリピン、インドなどのタイヤ生産拠点に乗用車用およびライトトラック用タイヤモールドの供給を行っている。今後、タイヤモールドの供給は日本のYMCと中国のパートナー企業の2拠点からに加え、今回生産能力を増強するYMTCをより活用することでアジア3拠点体制を確立し、ASEANにおいてさらなる安定的な供給を実現する。

横浜ゴムは中国、台湾、フィリピン、タイ、ベトナム、インドネシア、インドなどにタイヤおよびMB(マルチプル・ビジネス)の生産販売拠点を多く有し、アジア地域での事業強化を進めてきた。今後も生産能力の増強やサプライチェーンの強化などを通じてASEAN諸国との相互発展に貢献していく考え。

なお、本増強は日本貿易振興機構(ジェトロ)の「海外サプライチェーン多元化等支援事業第三回公募(設備導入補助型)」に採択された。同事業は特にアジア地域における生産の多元化などによってサプライチェーンを強じん化し、日本とASEANの経済産業協力関係を強化することを目的としている。