2021年3月25日

グッドイヤー
北米5位のクーパータイヤ買収

取得額は約25億㌦
両社の強みで存在感高める

ザ・グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(リチャード・J・クレーマーCEO兼社長、以下、グッドイヤー)と、クーパー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー(ブラッド・ヒューズプレジデント&CEO、以下、クーパー)は、グッドイヤーが約25億㌦でクーパーを買収することに合意したことを先月22日(現地時間)に発表した。この買収により、グッドイヤーは相互補完的な二つのブランドの商品ポートフォリオを組み合わせ、消費者・顧客に提供する商品ラインアップを拡充することが可能となる。北米市場においては、収益性の高い小型トラックとSUV商品セグメントで両社の強みを組み合わせ、卸チャネルと小売チャネルでの存在感を高め、リーディング・メーカーとしての位置付けを一層強固にすることが可能となる。

1914年に設立されたクーパーは、北米で5番目に大きなタイヤメーカーで、世界15カ国において約1万人の従業員が従事している。クーパーの製品は、自社工場および合弁工場を含む世界各国の10の工場で生産されている。

今回の買収についてグッドイヤーのクレーマーCEOは「グッドイヤーの高い技術力と業界をリードする販売力に、クーパーの商品ポートフォリオと高い生産能力を加えることにより、コスト効率の改善と幅広い小売ネットワークへの商品提供の機会が見込める。これにより、株主の皆様にはより多くの利益を還元でき、同時に、顧客の皆様および消費者の皆様にはより良いサービスを提供できると確信している。私たちはクーパー社の皆さんに多大な敬意を払うとともに、誠実さ、品質、敏しょう性、チームワークへのコミットメントを共有している。クーパー社をグッドイヤー・ファミリーの一員に迎え入れることを楽しみにしている」とコメント。

またクーパーのヒューズプレジデントは「クーパーはダイナミックな消費者主導の組織に変ぼうし、従来のチャネルと新しいチャネルのバランスをとり、グローバルな生産施設を最新化してそれを効果的に活用しながら、商品の需要を増やしてきている。私は、私たちのチームが過去107年間に達成したことを非常に誇りに思っており、従業員の貢献とコミットメントに感謝している。今回の合意は、私たちのポジショニングを強化するクーパーの新しい時代の幕開けと考えている。また、株主の皆様にとっても価値を最大化する魅力的な機会であるとともに、両社が一緒になった後のシナジーに参画できる機会でもあると信じている。クーパーとグッドイヤーの有望な人材を融合させ、世界のタイヤ業界で勝ち抜く競争力を持った、より大きく、一段と強力な組織の一員になれることを楽しみにしている」と述べている。