豊田合成
「スマートインソール」サンプル出荷
中敷きで足裏の圧力データ取得
豊田合成(小山享社長)は、電気で動く次世代ゴムの「e―Rubber(イーラバー)」センサを靴の中敷きに搭載することによって運動時の足裏の圧力データを取得できる「スマートインソール」を開発し、ミズノが運営するゴルフスクール(ミズノゴルフスタジオ大曽根店)へのサンプル出荷を今月から開始した。
イーラバーは柔軟・薄型で微加重を検知できる「センサ」と、電圧のオン・オフに速やかに反応して伸縮する「アクチュエータ」という2つの機能を有している。
このイーラバーを搭載したスマートインソールは、薄くて柔らかいイーラバーセンサの強みを生かし、足裏の圧力の微妙な変化を精度よく計測できることに加え、軽くて耐久性が高いことが特長。今回はゴルフのスイング時の体重移動などを時系列で計測、タブレット端末上に色の濃淡(ヒートマップ)などで表示し、スイングフォームの改善などに活用される。
今後、その実証試験をミズノゴルフスタジオ大曽根店と共同で進めるとともに、専用アプリによるデータの蓄積・解析などの機能も拡充し、一般販売を行っていく予定。将来的には各種スポーツの上達などを支援するサービスの提供に発展させていく。
またスポーツ用途に加え、企業や自治体、医療機関などとも連携して、加齢に伴う足腰の衰えの早期発見(予防医療)など、ヘルスケア分野での活用も目指していくとしている。
製品仕様はサイズはS(23~24・5㌢)、M(25~26・5㌢)、L(27~28・5㌢)の3種類、カラーは複数のバリエーションをラインアップ。