2021年8月25日

横浜ゴム
第7世代の「アイスガードセブン」発売

氷に効く雪に効く
性能をさらにレベルアップ

横浜ゴム(山石昌孝社長)は、乗用車用スタッドレスタイヤブランド「iceGUARD(アイスガード)」の第7世代の新商品として「iceGUARD7(アイスガードセブン)」(製品名は「アイスガード アイジー ナナジュウ」)を9月1日から順次発売する。アイスガードが一貫して追求してきた「氷に効く=氷上性能」をさらに向上させるとともに、「雪に効く=雪上性能」もレベルアップし、従来品(アイスガードシックス)で定評のあった「永く効く=性能持続性」も兼ね備えている。発売サイズは245/40R20 95Q~155/65R13 73Qの全89サイズで、価格はオープン価格。

トレッドパターンは同社の新たな開発アプローチである「接地とエッジの両立技術」によって、同社スタッドレスタイヤ史上最大の接地面積と溝エッジ量を実現した専用パターンを開発。IN側に幅広リブの「パワーコンタクトリブEX」、センター部には縦長のベルトブロック「マルチベルトブロックEX」を配置することで氷上の発進、制動時にしっかりと接地。OUT側に互いに支え合う大型のブロック「コレクティブビッグブロックEX」を採用することで、コーナリング時でもブロックが倒れ込まずに路面に密着する。「氷に効く」をさらに追求する接地面積の拡大とブロック剛性の向上に寄与して氷上性能をレベルアップ。また、「雪に効く」を実現させるため溝エッジ量を増大させており、IN側には傾きの角度が異なる複数の横溝「マルチダイアゴナルグルーブ」の配置により、雪上の発進、制動時にしっかりとグリップする。センター部とOUT側にはジグザグに刻まれた縦溝「トリプルライトニンググルーブ」の採用で雪上コーナリング時のグリップと排雪に貢献する。

このほか、50%摩耗時にサイプが太くなる新形状の「クワトロピラミッド グロウンサイプ」の採用で、使用後期まで氷上性能をキープする。新開発の「ダブルエッジマイクログルーブ」は各ブロックの中央部とエッジ部で異なる傾斜を採用。ブロック中央部では、サイプの傾斜方向と交差させて横方向のエッジ効果を向上。ブロックのエッジ部では、サイプの傾斜と同じ方向に配置し、氷上の水膜を効率よく排水し、装着初期の氷上性能も高められている。

コンパウンドはアイスガードセブン専用の「ウルトラ吸水ゴム」を開発。実績のある「新マイクロ吸水バルーン」に加え、新採用の「吸水スーパーゲル」が氷上で滑る原因となる氷表面の水膜を素早く吸水。さらに新採用の「ホワイトポリマーⅡ」によってシリカを均一に分散させることで、ゴムがしなやかになり氷へ密着。加えて、新採用の「マイクロエッジスティック」が氷や雪を噛むエッジ効果を発揮するとともに、実績のある「オレンジオイルS」がゴムのしなやかさを維持する劣化抑制効果を発揮する。新開発の専用パターンとウルトラ吸水ゴムの相乗効果によって、従来品と比べて氷上性能を14%、雪上性能を3%向上させたほか性能持続性、「燃費に効く=ころがり抵抗」「ウエットに効く=ウエット性能」「音に効く=静粛性能」「ドライ性能」「耐摩耗性能」は同等レベルを確保している。

さらに、タイヤ断面幅235以上のサイズには、パターンNo.「IG70A」が採用されている。

現在、同社では北海道とスウェーデンに冬用テストセンターを有しており、各国・地域の冬路面に最適な冬用タイヤの開発を推し進めている。