日本ミシュランタイヤ
「ミシュラン パイロット スポーツEV」
ハイスペック追求
レース用タイヤ技術応用
日本ミシュランタイヤ(須藤元社長)はスポーツタイヤのMICHELIN PILOT(ミシュラン パイロット)シリーズに、スポーツEV・スポーツハイブリッド車向け「MICHELIN PILOT SPORT EV(ミシュラン パイロット スポーツ イーブイ)」を新たに追加し、今月から順次発売している。スポーツ性能と環境性能を両立させており、低燃費性能はグレーディングシステムで「AA」の等級を取得。静粛性のほか、耐偏摩耗性能と耐摩耗性能が安全性・経済性・環境負荷の低減に貢献するトータルバランス性能を有している。
近年、新車販売台数に占める電動車の比率は高まっており、今後もこの傾向は続くと見られている。車種別でも軽自動車はもちろん、コンパクトカーや乗用車、SUV車など多種多様な車両にその広がりを見せており、スポーツカーも例外ではなく、高出力でハイパフォーマンスなスポーツEVやスポーツハイブリッド車が普及しつつある。
新製品はスポーツカーユーザーが本来求める安全性能とドライビングする喜びを失わずに、電動車特有の性能に適合させたミシュランパイロットスポーツシリーズに新たに追加される、スポーツEV・スポーツハイブリッド車向けスポーツタイヤ。電動化されたスポーツカーは一般的な電動車と比べバッテリー搭載量が大きく、ハイパワーで消費電力が大きいことが特長。新製品は、スポーツタイヤでありながら転がり抵抗を抑制することで効率的に車両の出力を路面へ的確に伝え、車両が本来持つパフォーマンスを最大化させながら環境負荷の低減にも貢献する。トルクフルなモーターに対応し、100%電動のフォーミュラカーで行われる国際レースシリーズの「フォーミュラE」で培った技術を応用した新設計コンパウンドと内部構造を最適化、重量化された車両でのスポーツ走行時でも安定したグリップを確保する。また偏摩耗や早期摩耗を抑制し、安全性と経済性、原材料使用量の低減を可能にするとともに、モーター走行時の車内騒音にも配慮し、タイヤ内側に消音部材を採用することで快適な運転環境を提供する。
トレッドセンター部にフォーミュラEのレース用タイヤ技術を応用した新開発のコンパウンド「エレクトリックグリップコンパウンド」を採用。高いグリップ力を発揮し、パワーを確実に路面に伝える。エナジーロスの少ないコンパウンド「グリーンパワーコンパウンド」をショルダー部に配置することで転がり抵抗を低減。スチールベルトに強度と軽さを併せ持つ新素材として「スリムベルト」を採用。耐久性を犠牲にすることなく内部構造の薄型化を実現し、転がり抵抗を低減している。タイヤの内側に貼り付けられた専用設計の特殊フォーム「アコースティックテクノロジー」によって、路面状況の変化や凸凹した段差、道路のつなぎ目を乗り越える際に発生するノイズ(空洞共鳴音)に有効に作用。ドライバーと同乗者に快適な車内環境を提供するとともにノイズが減少することでロングドライブでの疲労軽減に貢献し、内部構造の適正化により、トレッド面のより均一な接地圧分布を実現。「マックスタッチコンストラクション」により加速時、ブレーキング時、コーナリング時においても接地面が安定し、偏摩耗の抑制が可能となる。加えて、フォーミュラEレース用タイヤのざん新なサイドウォールデザインがフルリングプレミアムタッチで再現されている。
発売サイズは19㌅の255/45R19 104W XL Acoustic、20㌅の235/45R20 100V XL Acoustic、255/40R20 101V XL Acoustic、21㌅の255/35R21 98W XL Acoustic、275/35R21 103W XL Acousticの計5サイズで、価格はオープン価格。