2021年10月15日

スター精機
超大型射出成形機用取出ロボット

GXW―2500VIP/IXW―2500VIP

スター精機(塩谷國明代表取締役)は、ハイパワー&ロングストロークで超大型射出成形機の生産性を向上させる取出ロボット「GXW―2500VIP/IXW2500VIP」を発売した。

この取出ロボットは1600㌧以上の超大型射出成形機を対象に従来機種の「GXW―2000VIP/IXW2000VIP」よりさらに大きな成形機に対応可能。最大可搬重量を60㌔㌘とし、上下ストローク標準2500㍉㍍、最大ストローク延長は3500㍉㍍まで対応している。3D CADによる解析・設計検証ですべての軸の剛性と軽量化を両立。制振制御とともにアーム先端のブレを最大限抑制し、インサート成形や精密成形にも対応できる。上下ユニットでは、アルミの3倍の剛性を持つ鉄を使いながらユニット重量を10%軽減。高速化する超大型クラスでも高い可搬性能で対応することが可能となっている。

コントローラーはGXWはベストセラーで信頼の高い「STEC―520B」、IXWはOSを搭載した「同620B」を装備することで、稼働監視システムなどIoTに対応する。GXモデルに標準装備されているSTEC―520Bは操作性に優れ、自動化のさまざまな要求にこたえるオールラウンドコントローラー。7㌅ワイド液晶が使用されており、メニュー画面を左側に常時表示する。IXモデルに標準装備されているSTEC―620Bの操作性に優れたマルチタッチのコントローラーは、OS搭載でさまざまな機器や生産システムと通信が可能。モード設定は対話方式が取り入れられている。段取りファイルに製品画像の登録が可能で、よく使うメニューを左列のショートカットに登録できる。共通の特長としてはタッチパネルのレスポンスの向上、文字変換の連文節入力に対応、運転(自動・手動)モード切替セレクトスイッチなどがある。

価格は「GXW―2500VIP」が1030万円から、「IXW―2500VIP」が1080万円からで、年間50台程度の販売を見込んでいる。

同社ホームページには超大型成形機対応取出ロボットの特設サイト(https://www.stertec.co.jp/~star/special/ul/)が開設されている。