2022年1月25日

日本シューズ産業協同組合
新鮮な魅力引き出す

人気アイテムの要素を採用

日本シューズ産業協同組合(中村𠮷則理事長)は同日、「第119回 2022春夏もの 日本シューズ産業見本市」を神戸国際展示場の3号館で開催した。今回も来場者の利便性を踏まえ、開催初日となる19日の終了時間を1時間遅らせて午後6時まで延長。泊まりがけで神戸に訪れる来場者に配慮し、入館のタイミングに幅を持たせた。

新型コロナウイルス感染防止の体制を万全に整え、入館時の検温や消毒液による衛生管理、マスク着用などを徹底。換気性に優れた新館である3号館において、安心・安全な展示会の開催に徹した。オロミクロン株による第6波に見舞われた環境下にあって、同組合では「リモートによる受注もあって営業手法も多様化しているが、われわれとしては展示品を実際に手にとってもらってこそ、商品の本当の良さが伝わると考えている。いろいろと工夫を重ねて来場者を募っているが、少しでも早く状況が好転してくくれることを願っている」(中村理事長)としていた。

会場では、各メーカーが得意分野とするカテゴリーにおいて、最新のトレンドと独自の感性を盛り込んだ多彩なアイテムが集結。サンダル、スニーカー、パンプス、ミュールからブーツなどといった幅広い品ぞろえで、それらを求めて全国から訪れた来場者に対して出展各社が対応に追われていた。傾向としては、定番スタイルと先進のスタイルによるメリハリを利かせた構成で、ファッション的なムードとしてはカジュアルなイメージが濃厚。サンダルについては、厚みの違いや編み込み密度などによるストラップの使い方に独自性を持たせ、素材選びでも特長を際立たせているほか、パンプスもアッパー素材や色の切り返しやカッティングによって個性を演出していた。アーモンドトゥやスクエアトゥといった定番の人気アイテムの要素を的確に採り入れながら、メッシュやチュールを部分的に採り入れていることで季節感も演出。パンプスにおいても、バックストラップやアンクルストラップによってサンダルイメージを盛り込んだ。ディテールの特長としてはバックルやチェーン、ラインストーンやビジュー、パール遣いによってエレガントな魅力も演出。資材もゴールドやシルバーなどを選ぶなど、部分的にシャイニーなイメージも際立っていた。

レインブーツはイエローやピンク、オレンジなどといったキャンディカラーが目を引いており、この傾向はビビットなスニーカーの展開としても反映されていた。ノルディックライトシューズを提案するなど、スニーカーのカジュアルアイテムとして枠組みも拡大。ブーティーなシルエットに仕上げることで、アウトドア系のタウンシューズとしての新鮮な魅力を引き出していた。