2022年3月5日

日本触媒
R&D組織等を変更

3つの変革の実現に向けて

日本触媒(五嶋祐治朗社長)は、長期ビジョン「TechnoAmenity for the future」の下、”事業の変革””環境対応への変革””組織の変革”の3つの変革を進めているが、これらの変革を速やかに実現するため、R&D組織、事業部門企画組織、DX推進組織を4月1日付けで変更する。

R&D組織の変更では、ソリューションズ事業拡大やカーボンニュートラル実現に向けた研究開発機能の強化のため、次のように組織を変更する。

▽コーポレート研究本部を新設=事業創出本部を改編し、新たにコーポレート研究本部を設置する。各本部の役割を明確にするとともに関連部門との連携により、新規事業やコア技術創出に注力する。コーポレート研究本部には研究センター、解析技術センター、知財部を配置し、事業部門やグループ企業との連携に加え、アカデミアやスタートアップ等、さまざまな企業との協創を通じた次世代テーマの育成に取り組む。事業創出本部では、事業開拓部、事業化推進プロジェクト、グリーンイノベーション推進部の三部署部門が全社横断的な取り組みの下、新規事業の創出と早期事業化を図っていく。またデジタルトランスフォーメーションや循環型社会への大きな変化を新たな事業機会ととらえ、同社の強みと市場ニーズを融合させながら社会課題の解決に貢献する(事業開拓部に水・環境事業に取り組むグループを新設)
▽健康・医療事業開発室を健康・医療事業室に改組=健康・医療分野については、中分子原薬の受託製造および供給に向けた事業開発を進めてきたが、受託製造設備をはじめさまざまな顧客からのニーズに対応可能な体制整備の進展に伴い、健康・医療事業開発室を健康・医療事業室に改組する。なお、健康・医療事業室、化粧品事業室とも本部レベルの組織とし、本格事業化に向け一層の加速を図る

事業部門企画組織の変更では、同社は既存分野から成長分野へのポートフォリオ変革のため、事業部門の企画組織を次の通り変更する。

▽事業企画本部を新設=ソリューションズ事業拡大およびマテリアルズ事業強じん化に向けて、事業企画本部を新設する。事業企画本部は①事業戦略の立案と推進②グループ会社との連携やシナジー創出③マーケティング力の強化などを担い、同本部内に、事業戦略企画部、グループ経営戦略部、マーケティング戦略部の3部を設置する
▽ソリューションズ部門に企画開発部を設置=ソリューションズ事業の企画・開発・マーケティング機能をさらに強化するため、インダストリアル&ハウスホールド事業部およびエナジー&エレクトロニクス事業部内に、それぞれ企画開発部を設置する。事業企画本部や事業創出本部などと連携して、組織横断的に市場開拓・ソリューション開発活動を強化する
 DX推進組織の変更については、全社的なデジタルトランスフォーメーションへの取り組みを先導・サポートするために、DX推進チームを発展的に解消し、DX推進本部を新設する。その下にDX推進部、IT統括部、ERP推進プロジェクトを設置する。

機構改革の詳細ならびに人事異動の概要は次の通り。

◎本社
▽DX推進本部を新設し、IT統括部、DX推進部、ERP推進プロジェクトを置く
▽コーポレート研究本部を新設し、研究センター、知財部、解析技術センターを事業創出本部からコーポレート研究本部へ編入する
▽健康・医療事業開発室を健康・医療事業室に改称し、事業部組織とする
▽化粧品事業室を事業部組織とする
▽事業企画本部を新設し、事業戦略企画部、グループ経営戦略部、マーケティング戦略部を置く
▽経営企画部サステナビリティ推進グループをサステナビリティ推進部とする
▽DX推進チームをDX推進部とし、DX推進本部へ編入する
▽マロネート事業室を廃止する
▽関連事業統括部をグループ経営戦略部に改称し、経営企画本部から事業企画本部へ編入する
▽事業企画開発部企画グループを事業戦略企画部、マーケティング推進グループをマーケティング戦略部とし、事業企画本部に置く
▽インダストリアル&ハウスホールド事業部にインダストリアル&ハウスホールド企画開発部を新設する
▽エナジー&エレクトロニクス事業部にエナジー&エレクトロニクス企画開発部を新設する
▽経営企画部経営企画グループを廃止する
▽周年事業準備室を課組織とする
▽DX推進部に戦略・企画グループおよび導入支援グループを置く
▽健康・医療事業開発室企画グループを健康・医療事業室企画・営業グループに改称する。また、健康・医療事業開発室中分子研究グループを健康・医療事業室研究グループおよび技術グループに分割する

◎姫路製造所
▽DX推進室を新設する
▽吸水性樹脂技術部を廃止する
▽吸水性樹脂製造部に生産技術課を新設する(4月1日付)