2022年4月15日

住友ゴム工業
空気圧・温度管理サービス実証実験

スローパンク検知機能搭載

住友ゴム工業は、リースやレンタカーなどといった自動車関連サービスを展開するオリックス自動車(本社・東京都港区芝、上谷内祐二社長)のレンタカー事業において、スローパンク検知機能を新たに備えたタイヤの空気圧や温度をリモート監視する「空気圧・温度管理サービス」の実証実験をこのほど開始した。スローパンクとは、ごく小さい穴や亀裂、リムとタイヤビード間からのエア漏れ、エアバルブからの漏れなどにより徐々に空気が抜けていく状態で、住友ゴム工業ではこれまで、車両リース事業やレンタカー事業をはじめとする数十社と同サービスの実証実験を実施。タイヤ空気圧監視システム(TPMS)から取得した空気圧・温度情報をクラウドに蓄積し、その推移をモニタリングする中で、スローパンク検知のアルゴリズムの構築に成功した。

今回の実証実験では、DUNLOP(ダンロップ)の乗用車用オールシーズンタイヤ「ALL SEASON MAXX AS1(オールシーズンマックス エーエスワン)」を装着するオリックス自動車の新宿西口店のレンタカー約40台に対し、「空気圧・温度管理サービス」を提供、その効果を検証する。このサービスでは、駐車場に設置されたアンテナ圏内のTPMS装着車両のタイヤ空気圧や温度情報を一括してタブレット端末などで確認・管理できる。

今回新たに備えたスローパンク検知機能では、住友ゴム工業が開発したスローパンク検知のアルゴリズムに基づき、空気圧・温度の変化をTPMSが監視、異常発生時に管理者にアラートを通知する仕組みとなっている。目視点検や運転中の違和感では発見することが非常に難しいスローパンクを早期に見つけることで、タイヤトラブルを未然に防ぐことを可能にする。住友ゴム工業では今回の実証実験を通して、レンタカー事業の安全運行をサポートするサービスとして、タイヤトラブルの未然防止や点検作業の効率化・工数削減、燃費改善などの具体的な効果を検証し、さらなる価値の提供およびサービスの向上に取り組む。

自動車産業を取り巻く環境が大きく変化する状況にあって、住友ゴム工業では〝一段と高い安全性能・環境性能〟を実現する目的から、タイヤ開発および周辺サービス展開のコンセプトである「SMART TYRE CONCEPT」を掲げている。周辺サービス展開の一つである空気圧・温度管理サービスにより、車両の安全・安心な運行を支えることで、これからも安全で事故のない社会づくりに貢献していく。

オリックス自動車の本社は1973年に創業、自動車リース、レンタカー、カーシェアリング、中古車販売・売却サポートを事業として行っている。