2022年5月30日

大阪ゴム工業会
会場で「第69回通常総会」を開催

3年ぶり会員結集
任期満了で理事・役員改選

大阪ゴム工業会(清水隆史会長)は5月19日、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪で「第69回通常総会」を開催した。これまで、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により実会場での開催が叶わなかったことから、今回の会場での総会は3年ぶり。ただし恒例の懇親会は見送られた。任期満了に伴う理事および役員の改選が行われ、新任理事3人を含む17人の理事・監事が選出され、総会後の理事会において清水会長(TOYO TIRE社長)、副会長の十川利男氏(十川ゴム社長)、石切山靖順氏(ニッタ社長)の重任が決まった。任期は2年。

総会は、会員企業50社のうち会場出席20社、委任状出席24社によって議決権数を満たしたことで有効に成立した。

冒頭、あいさつに立った清水会長は「今回、会員が一堂に会して行う総会の開催は3年ぶりで、会長職を2019年5月に預かって以来、初めての会場での総会となる。それだけに本日、こうして皆さんにお会いできたことを心よりうれしく思う。コロナ禍の深刻度が薄れてきたとは言え、憂いに満ちた問題は後を絶たず、ウクライナで起こっている惨状は、21世紀の出来事かと疑われるほどの惨状であり、一刻も早い終結を心から願っている。

経済界に目を向けると、原材料の高騰や半導体を筆頭とする各種部品の供給不足、物流費の高騰など、業界を取り巻く環境は厳しいものとなっている。ロシアへの経済制裁によってもたらされるエネルギー問題も浮上している。政府主導によるカーボンニュートラルへの取り組みにも向き合っていく必要性にも迫られており、どれほど意欲的に取り組んだとしても、個々の企業単位による努力には限界がある。業界全体で協力しながら施策を巡らせていく方向性が現実的であり、コロナ禍から立ち直ろうとしている明るい状況の下、工業会としても適切な取り組みによって皆さんとともに業界に寄り添って前に進んでいきたいと考えている」と述べ、今後に向けての意欲を示した。

議案審議に入り、第1号議案である「2021年度事業報告および収支決算報告」、第2号議案「2022年度事業計画および収支予算報告」が審議にかけられ、全員一致で原案通り可決された。第3号議案の「任期満了に伴う理事及び監事選任」も行われ、新たな陣容が整えられた。

今期の今後の行事としては、9月の工場見学会(中断中)、10月13日に懇親ゴルフ会(青経会と共催)、11月10日に技術講習会、来年1月30日に新年賀詞交換会の開催が予定されている。

選任された役員は次の通り(敬称略)。
▽理事、会長・清水隆史
▽理事、副会長・十川利男、石切山靖順
▽理事・加貫泰弘(加貫ローラ製作所社長)、重松康弘(タケチ社長)、杉原正博(共和社長)、鈴木雅雄(日本シール精工取締役)、西郷政裕(マクセルクレハ社長)、西谷雅之(大栄護謨社長)、八尾巍(オーサカゴム社長)、山内一郎(ヤマウチ社長)、渡辺健太郎(タイガースポリマー会長)、浅野傑(マルニ工業社長)新任、氏野孝二(尾高ゴム工業社長)=同、宮森康行(王子ゴム化成社長)=同
▽監事=飯島護也(極東ゴム社長)、太田泰造(錦城護謨社長)