2022年10月5日

ミズノ
「WAVE NEO COLLECTION」

ミズノ史上初
CO2排出をオフセット

ミズノ(水野明人社長)は、商品ライフサイクル(原材料調達~製造~輸送・販売~使用~廃棄)から排出されるCO2を初めてオフセット(排出量の埋め合わせ)するランニングシューズ「WAVE NEO COLLECTION(ウエーブネオコレクション)」を全国のミズノ品取扱店に加え、海外でも同時発売した。

同社は持続可能な社会の構築に向けて「2050年カーボンニュートラル」の実現を目指しているが、その取り組みの中でこれまでに開発した、フルマラソンにも使用可能なパフォーマンスランニングシューズの機能をそのままに、環境への負荷を低減するシューズを生み出すことを目指してウエーブネオコレクションの「WAVE NEO WIND(ウエーブネオ ウインド)」「WAVE NEO ULTRA(ウエーブネオ ウルトラ)」を企画・開発した。これらのシューズは、原材料にリサイクルポリエステルや藻類含む植物由来材料など、環境に配慮した素材を使用することによりCO2排出量を抑制し、一般的な材料(ポリエステル、石油由来ソール素材、通常染色の編み物)を使用した場合と比べ、アッパーとソール原材料のCO2排出量をウエーブネオ ウインドは約20%削減、ウエーブネオ ウルトラは約10%削減している。アッパーニット材料を無染色とすることで水資源を保全し、環境負荷を低減している。これらにより、ミズノのランニングシューズ史上最も環境負荷を低減したシューズとなる。

さらに、これらのシューズの商品ライフサイクルにおいて排出されるCO2を吸収することを目的として米国森林基金と協力し、米・ジョージア州チャタフーチで、ロングパインツリー約10万本の植林を今年1~2月に実施。これにより、今期全世界で販売されるウエーブネオコレクションの商品ライフサイクルにおけるCO2排出量を、植林によるCO2吸収量で埋め合わせ、ミズノ史上初めてCO2をオフセットする商品となる。商品ライフサイクルにおけるCO2排出量と植林によるCO2吸収量に関しては、認証機関DNVビジネス・アシュアランス・ジャパンによる第三者検証を受けている。

ウエーブネオ ウインドは環境問題に関心が高く、かつランニング時に推進力を感じる走り心地を求めるランニング初心者から上級者までをターゲットとしている。ソールに搭載されている「ウエーブプレート」には「Pebaⅹ Rnew(ぺバックスアールニュー)」というひまし油を原料とする植物由来の素材を採用。価格は2万2000円。

ウエーブネオ ウルトラは環境問題に関心が高く、かつランニング時に柔らかさを感じる走り心地を好むランニング初心者から中級者がターゲット。ミッドソール部にはミズノエナジー3タイプを初めて組み合わせて搭載、かかと部のソールの厚さを39㍉とすることでこれまでにないクッション性を追求している。価格は2万4200円。

機能面ではクッション性と安定性の両立を実現するミズノの基幹機能「ミズノウエーブ」(ウエーブネオ ウルトラはより柔らかさを感じられる「フォームウエーブ」の構造を採用)や、ミズノ独自開発の高反発ソール素材「ミズノエナジー」を搭載。アウトソールには軽量かつグリップ性の高い「G3ソール」の採用で高いクッション性と反発性、軽量性を追求している。両モデルともにメンズ、ウィメンズがあり、サイズはメンズが25・0~29・0㌢、ウィメンズが23・0~25・5㌢。同社では発売から一年間のグローバルでの販売目標は5万足、国内販売目標は3000足を計画している。