2022年12月5日

横浜ゴム
ブルーアース・バン・オールシーズンRY61

バン用オールシーズンタイヤ

横浜ゴム(山石昌孝社長)は、欧州で好評を得ているバン用オールシーズンタイヤ「BluEarth―Van All Season RY61(ブルーアース・バン・オールシーズン・アールワイ・ロクイチ)」を日本国内で順次発売している。発売サイズは195/80R15  107/105N(12月発売)、155/80R14  88/86N、145/80R12  80/78Nの3サイズ。同社では日本向けオールシーズンタイヤとして乗用車用に「BluEarth―4S AW21」、SUV向けにオールテレーンタイヤ「GEOLANDAR A/T G015」を販売。今回のバン用タイヤの追加により、春から冬まで通じて使用できる消費財オールシーズンタイヤのラインアップが完成した。

ブルーアース・バン・オールシーズンRY61は、雪上性能とウエット性能を高次元で両立しながら、優れた耐久性・耐摩耗性能も確保。サイドウォールには国際基準で定められたシビアスノータイヤ条件に適合した証である〝スノーフレークマーク〟が打刻されており、高速道路の冬用タイヤ規制時でも走行可能なタイヤとなっている。

トレッドパターンには雪上性能に効くセンター部のジグザグ形状のグルーブと排水性を高める2本のストレートグルーブを組み合わせたスノー・ウエット性能を引き出す〝トリプルWDグルーブ〟を採用。3本の広く深い(WD=ワイド&ディープ)グルーブ溝が効果的に雪と水を排出する。センター部のジグザグ状のグルーブが雪上路面においてエッジ効果を発揮、2本のストレートグルーブによって横方向に入ったラグ溝と交差し、雪柱せん断力を発揮する。ショルダー部に雪上でのエッジ効果を発揮する〝スノーバイティングサイプ〟がスノー性能を発揮、雪を引っかく抵抗力により、雪上性能を向上させた。ハンドリング性能と偏摩耗の抑制に貢献する〝スクエアショルダーブロック〟を採用。ショルダー部に配置した大型ブロックが広い接地面積を確保し、コーナリング時に路面に接地することで安定性を発揮し、ハンドリング性能を向上させる。ショルダー部の剛性を高めることで耐摩耗性能、偏摩耗の抑制にも貢献する。センターに配置された大型ブロックが路面との接地面積を確保し、剛性感を発揮、ハンドリング性能を向上させ、偏摩耗の抑制にも寄与する。

コンパウンドでは3種の異なるポリマーを配合することで耐摩耗性能や耐久性を向上。強じんなポリマーである〝トリプルポリマー〟を採用した。トリプルポリマーは、コンパウンドに配合する機能の異なる3種類の材料で、これを配合することによって耐摩耗性能を高め、低温化でのしなやかさを確保、カットやチッピングに対する耐久性が高められるなど、コンパウンドに求められる性能がトータルに向上する。

サイドウォールにはひび割れを防ぐ新デザイン〝アンチ・クラック セレーション〟を採用。サイドに入ったセレーションを異なる向きに配置することによって、一定方向に力が集中する状況を防ぎ、ひび割れを防止する。

このカテゴリーのタイヤが備えたベネフィットとしては、冬季もほとんど雪が降らない〝非降雪圏〟中心においては、「雪上走行は年に一回あるか、ないかであり、スタッドレスタイヤは不要」というシチュエーションにおいて、急な降雪に見舞われても安心して走行できる。「夏はサマータイヤ、冬はスタッドレスタイヤを装着しているが、保管場所に困っている」というケースでは、タイヤ交換の手間や保管場所の確保が不要となる。「冬用タイヤ規制により、高速道路に乗ることができずに困った経験者」にとっては冬用タイヤ規制でも高速道路走行が可能であるという認定が、問題を払しょくしてくれる。北海道や東北、北陸、上信越などといった〝降雪圏〟においては、スタッドレス装着直前の10~11月といった時期や4~5月といった春の時期にスタッドレスタイヤを脱いだ直後の積雪でも、安心して走ることができることから、季節外れの急な降雪における不安感が取り除かれる。