2022年12月25日
アキレス
中国子会社が稼働
車輌・航空機内装材を製販
阿基里斯(佛山)新型材料
アキレス(日景一郎社長)は、中国・広東省の佛山市に設立した子会社、阿基里斯(佛山)新型材料(大蔵孝也董事長)の稼働を開始した。
アキレスは主力事業である車輌・航空機用内装材の事業拡大を目的として2019年4月、華南地区(広東省佛山市)に中国で2拠点目となる製造・販売子会社を設立。世界的な新型コロナ感染症拡大の影響によってスケジュール変更を余儀なくされる中、最新の製造設備を導入し、競争力の高い自動車内装材の本格的製造・販売をスタートする体制を整え、今月15日、現地で開所式を執り行った。
阿基里斯(佛山)新型材料では、表皮材の製造だけでなくラミネート加工、裁断、ステッチやパーフォレーション、エンボス、粘着などの後加工までの一貫した生産が可能で、それにより顧客の外注手配の煩雑さ、物流コスト、加工時のロス、産廃の削減に寄与する。また、生産時のデータを収集し、ラインのIoT化も進めており、26年に売り上げ目標として3億元を掲げている。
中国は自動車生産台数同様、鉄道車輌においても世界最大の生産地であり、航空機市場も今後高い成長が予想されている。アキレスは今後、鉄道車輌や航空機の内装材の製造・販売も視野に入れ、阿基里斯(佛山)新型材料を稼働させていくとともに、地の利を生かして東南アジアへの販路拡大も計画している。