2023年4月10日

豊田合成
「フィールソール」開発

e―Rubberセンサ
インソールに搭載

豊田合成(小山享社長)は、薄くて柔らかいゴム製の圧力センサ「e―Rubberセンサ」を、靴の中敷き(インソール)に搭載することによって運動時の足裏の圧力データを取得できる「FEELSOLE(フィールソール)」を開発し、今月から販売を開始する。今回の実用化に向けてはイノアックコーポレーション、木原産業、システックの3社の協力の下、実現した。

フィールソールは軽量で足裏の圧力の微妙な変化を精度よく計測できることに加え、大きな変形に対応する高い柔軟性を有している点が特長。専用アプリと組み合わせることで、ゴルフスイング時の体重移動などを時系列で計測、スマートフォン上に色の濃淡(ヒートマップ)などで表示し、スイングフォームの改善などに活用することができる。

アプリで撮影した練習時の映像から、スイングのポイントとなるアドレスからフィニッシュまでの7つのポジションを自動検出し、実際の体重移動の変化を確認できる。なお、本製品はゴルフスクールへの販売を皮切りに、一般向けの消費者にも販売を拡大していく計画。発売サイズはS(23・0~24・5㌢)、M(25・0~26・5㌢)、L(27・0~28・5㌢)。

また、本技術はスポーツ用途に加えて企業や自治体、医療機関などとも連携し、足腰の衰えの早期発見(予防医療)など、ヘルスケア分野での活用も目指していく。