2023年4月10日

三ツ星ベルト
41人入社、新たな人材に期待

新しい風吹き込んで

三ツ星ベルト(池田浩社長)は、神戸市中央区のホテルオークラ神戸において「2023年度入社式」を執り行った。

今年の新入社員は41人で、グループ企業全体による入社式の開催は19年以来4年ぶり。この3年間はコロナ禍の影響によってそれぞれ別会場での開催を強いられるなど、同社グループが一丸となっての歓迎ムードが得られなかっただけに、新たな人材が仲間として加わった感激に会場全体が包まれた。式典では、開会の言葉に続いて来場口が開門し、新入社員が入場。一人ずつ名前を呼ばれ、紹介された。

あいさつに立った池田社長は「当社は1919年に創業し、今年で104年を迎える。社名の通り、創業時より工業用ベルトの開発、製造に取り組み、今ではこの分野においては世界をリードする存在になることができた。現在ではさらに金属や樹脂、建設資材、電子材料など幅広い分野で生産財メーカーへと飛躍している。しかしながら複雑な国際情勢への対応や、脱炭素といった課題への取り組みは不可欠で、自動車産業もかつてない変革の時を迎えている。こうした環境にあって50年後、100年後も持続可能な社会の実現に貢献し続ける企業であり続けるためには、〝人を想い、地球を想う〟という基本理念の下、事業を進めていく必要がある。当社ではESG経営を強力に推進しており、時代の変化のスピードに遅れることなく企業としての進化を果たしていくためには、過去の成功体験にとらわれない事業運営や技術開発において大きな変革が求められている。これをやり遂げるためには、皆さんの新しい感性や発想が大切であり、ぜひとも当社に新しい風を吹き込んでほしい。常に心掛けていてほしい事柄として7項目を考えており、まずはあいさつの大切さを再認識してほしい。受け身ではなく、自ら積極的にアプローチし、先輩や上司、仲間との良好な関係づくりを心掛けてほしい。二つ目は積極的に他人の話に耳を傾け、興味や関心にかかわることなく幅広い意見を心に留めてほしい。三つ目は、間違いや失敗を起こしたときは素直に謝る。言い訳することなく、持論があっても謝罪後に申し立てる。四つ目は身だしなみについてで、当社では服装に対する厳しさを打ち出していないものの、第一印象は大切で、身だしなみが大きな要素を占める。ビジネスの場に身を置いていることを忘れることなく、ビジネスカジュアルの範ちゅうにとどめておいてほしい。五つ目は、ビジネスとプライベートをうまく切り替えてストレスを溜め込まない工夫をしてほしい。そして自分の意見を持つことの大切さが六つ目で、このことによって新しい局面が開かれる場合もある。そして、身体を大切にすることを常に心掛けることを七つ目の項目として心に留めておいてほしい」と述べ、新たな人材に期待の言葉を贈った。

引き続き、昨年同社に入社した先輩社員からの言葉が述べられ「皆さんはこれから研修期間に入るが、何事にも疑問を持って向き合ってほしい。漠然と取り組んでいるのではなく、疑問を持って物事に臨み、そこで得た知識を生かすことで進歩の道は開かれる。信頼関係の構築も大切で、研修では苦しい思いをすることもあると思うが、仲間という存在が乗り越えられる大きな力となる。入社2年目のわれわれも今年からいろいろいな部署に配属されるが、厳しい局面も研修で得られたさまざまな経験によって頑張っていくことができるという自信を持っている」とアドバイスした。

新入社員の代表者が檀上に上がり「三ツ星ベルトの一員として仕事に携わるこができる状況に心より感謝している。大きな変革の時代を迎え、100年以上の歴史を積み重ねてきた三ツ星ベルトを支えてこられた先輩とともに仕事に励み、貢献しながら成長していくことができるよう努力を重ねていく」と意気込みを述べた。