TOYO TIRE
三重県いなべ警察署とタイヤ適正使用訴求
ドライブシミュレーターを活用
TOYO TIRE(清水隆史社長)グループは、同社桑名工場の最寄りの警察署である三重県いなべ警察署と、地域におけるモビリティ環境での課題認識を共有し、協働してドライバーに対して安全な自動車運転に努めてもらうメッセージ発信に取り組むこととした。5月11~20日の春の全国交通安全運動期間の初日の11日には、いなべ警察署主催の交通安全運動出発式がイオンモール東員(三重県)で開催された。
同社グループは会場に同社のドライブシミュレーターを設置し、訪れた市民にタイヤの適正使用を訴求した。ドライブシミュレーターのソフトは、同社グループが独自に開発したプログラムで、コンピューター制御によってタイヤの摩耗度による雨天時の制動距離の違いやハイドロプレーニング現象の発生、空気圧の違いによる操縦安定性の違いなどを疑似的に体験できる。
出発式に参加した新家政紀いなべ警察署長、いなべ地区交通安全協会の清水哲久会長もドライブシミュレーターを体験し、「シミュレーターで学んだタイヤ日常点検の重要性を、市民の方への安全指導に生かしていきたい」(新家警察署長)、「市民の方がシミュレーターを体験して、タイヤの日常点検への意識を高めてほしい」(清水会長)と、それぞれタイヤを適正に使用することの大切さを理解することが、地域の交通安全につながるとの期待の言葉を述べた。出発式の最後には、署長や地元幼稚園・保育園の子どもたち、同社グループの従業員が見守る中、所轄エリアの交通安全啓発に向けて、白バイやパトカーがそれぞれ出発していった。
また、13日にはいなべ警察署と共同でイオンモール東員において、タイヤ安全啓発活動を実施した。当日は断続的に雨が降っていたものの、展示されたパトカーや白バイが目を引き、家族連れをはじめ、多くの人が来場した。活動を行った13~14日の2日間で約150人がドライブシミュレーターを体験し、アンケートでは、98%の人が「タイヤの安全に対する意識が高まった」と回答。「タイヤ点検の重要性を、改めて考えるきっかけになった」「空気圧測定の重要性を理解できたので、しっかり測りたい」「月1回はタイヤ点検をしようと思った」と感想を述べていた。
会場では、偏摩耗、摩耗、キズ・ひび割れといった整備不良タイヤの実例紹介や、空気充てん方法のレクチャーも実施。シミュレーターの体験後に説明を熱心に聞く人が多く、疑似体験を通してタイヤの日常点検への意識を高め、自身で点検することを想定して、タイヤについての知識を深めていた。
同社では「今回初めて、当社グループ生産拠点の地元のいなべ警察署と当社グループが協働して、交通安全やタイヤの適正使用の訴求を行った。この取り組みは、モビリティ社会の安全性向上のために、大きな意義があるものだと考えている。当社は今後も地域における安全安心なモビリティ社会の実現に向けて、当社事業拠点の地元の警察や交通安全協会などの皆様とともに、タイヤを適正に使用することの重要性を訴求していく」とコメントしている。
なお、秋の全国交通安全運動期間中には、同社仙台工場近隣のイオンモール名取において宮城県岩沼警察署と共同でタイヤ安全啓発活動を開催する予定。