2023年8月30日

2024年3月期第1四半期決算
三ツ星ベルト

自動車用ベルト好調
通期の増収増益予想継続

三ツ星ベルト(池田浩社長)の売上高は前年同期比0・2%減の205億4900万円、営業利益は同5・5%減の20億2700万円、経常利益は同8・1%増の32億4600万円、四半期純利益は同7・2%増の21億9100万円となった。

セグメント別の業績は、国内ベルトの売上高は前年同期比1・5%減の68億9000万円、セグメント利益は同11・1%減の20億9700万円。自動車用ベルトは、前期の半導体不足による減産からユーザーの生産が回復しており、前年同期を上回る傾向で推移した。一般産業用ベルトは、金融端末向けの受注が好調に推移したものの、射出成形機や工作機械などの市場の落ち込みによる影響を受けた。搬送ベルトは、半導体製造装置・液晶製造装置の生産減の影響を受けて、売上高が減少。合成樹脂素材についても、搬送ベルトと同様、半導体製造装置・液晶製造装置の生産減の影響を受けた。

海外ベルトの売上高は同0・3%減の110億4900万円、セグメント利益は51・3%減の6億4700万円。前年同期と比較し、中国では昨年の上海市のロックダウンで落ち込んだ反動で売上高が増加したが、欧米およびその他アジア地域では補修市場の在庫調整などの影響を受けた。自動車用ベルトは、欧州やアジアにおいて、四輪車用の新規需要獲得により売上高が増加。米国では一般補修市場の在庫調整などの影響を受けたことによって売上高が伸び悩んだ。一般産業用ベルトは、アジアで補修市場にて在庫調整などの影響を受け、OA機器用ベルトは顧客の減産により、売上高が減少した。

建設資材の売上高は同18・0%増の13億4300万円、セグメント利益は同24・5%減の4000万円。建築部門は前年同期並みで推移したものの、土木部門は廃棄物処分場などの大型工事物件の売上高が増加した。

その他(エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、仕入商品など)の売上高は同8・2%減の12億6500万円、セグメント利益は同10・9%増の9700万円。日本国内および中国向けの電子部品需要が低迷しており、電子材料の売上高が減少した。

通期については直近公表の業績予想値からの変更はなく、売上高を前期比1・9%増の845億円、営業利益を同0・8%増の91億円、経常利益を同11・2%減の93億円、当期純利益を同0・4%増の71億円を見込んでいる。