2023年9月10日

ブリヂストン
「エンライトン」技術搭載タイヤ

世界最高峰のBWSCに投入

ブリヂストン(石橋秀一Global CEO)は、世界最高峰のソーラーカーレース「2023 Bridgestone World Solar Challenge」(以下、BWSC)において、再生資源・再生可能資源比率63%の〝ENLITEN(エンライトン)〟技術を搭載したタイヤ(写真)をモータースポーツに初めて投入する。

同社は本年、モータースポーツ活動60周年を迎え、サステナビリティを中核に据えたグローバルモータースポーツ活動を進化させている。

BWSCでは、ENLITEN技術搭載タイヤを主に過去最多となる35チームに供給を予定しているとともに、低炭素なタイヤ輸送などといったバリューチェーン全体において、サステナブルなモータースポーツを支えていく。

ENLITENは、タイヤ性能を従来品以上に向上させた上で、求められる複雑な性能をモビリティ、顧客やドライバーごとにカスタマイズする商品設計基盤技術で、ユーザーに寄り添い、タイヤのニーズやウォンツを叶え、加えて利用者の想像を超えた新たな価値を提供、インスパイアさせる性能を大幅に向上させてエッジを効かせるという〝究極のカスタマイズ〟を実現する。

BWSCでは、太陽光による限られた電力で約3000㌔㍍の長距離を走り切るという過酷な条件において求められる低転がり抵抗、耐摩耗性能、軽量化に特化してカスタマイズされたENLITEN技術搭載タイヤを初投入する。参加チームがタイヤに求める声に耳を傾けながら、ソーラーカーの特性などを深く理解することによって、今回供給するENLITEN技術搭載タイヤを完成させている。

今回のBWSCでは、前回大会で30%程度だった再生資源・再生可能資源比率(MCN)を、ENLITEN技術搭載タイヤにおいて、63%にまで向上。再生スチール・再生有機繊維適用補強材、再生カーボンブラック、再生ゴム薬品、再生オイル、加えてクルーザークラスタイヤでは、もみ殻由来シリカ、タイヤ熱分解油由来カーボンブラックを再生資源・再生可能資源として、使用しながら、極限条件の中でも安心・安全を提供する。

同社では、BWSC用タイヤの輸送会社としてDHLを選定。DHLは2050年までにゼロエミッションを目指すロジスティクス企業として業界をリードしている。今回利用したDHLのGoGreen Plusソリューションは、持続可能な船舶燃料の使用(インセット)とVERゴールドスタンダードのカーボンクレジットによる排出量の相殺(オフセット)を組み合わせることで、100%カーボンニュートラルな輸送を実現する。