住友ゴム工業
「TBタイヤ作業コンテスト」全国大会
No.1スタッフ決定
安全で効率的な技術競う
住友ゴム工業(山本悟社長)は、9月10日に千葉市美浜区のタイヤランド新港で「第13回DTS全国TBタイヤ作業コンテスト」の全国大会を開催した。
大型車両の車輪脱落事故件数は2020年をピークに依然として高止まりを続けており、今月からは必要な点検・整備を行わず、大型車両で車輪脱落事故を起こした運送事業者は行政処分の対象となる。
同コンテストは、安全に確実かつ効率的な作業の徹底と作業技術レベルの標準化を目的に2010年にスタート。全国のDUNLOP(ダンロップ)直営店およびパートナー店に所属する選抜された作業スタッフは、トラック・バスタイヤ交換の実技審査とタイヤ基礎知識およびトラック・バスタイヤの作業知識の筆記審査で競う。実技審査・筆記審査ともに、重大事故にもつながる車輪脱落事故の原因となる「タイヤ交換時の作業不備」と「タイヤ交換後の保守管理の不備」に関連する内容が盛り込まれている。また、今回のコンテストから①確実な清掃の実施②作業の効率化③作業時間の短縮④作業負担の軽減を目的に、新たな工具も導入された。
今年は各地区の予選会を勝ち抜いた総勢10人が全国大会に参加し、中部タイヤセンター(ダンロップタイヤ中部エリアのDUNLOPタイヤショップグループ加盟店)の平田諒さんがDUNLOPタイヤショップグループナンバーワン作業スタッフの座を勝ち取った。審査員からは、作業力・接客力・リピート力(また来店して作業してもらいたい)・作業時間のいずれも素晴らしい出来栄えであったことに加え、発見することが難しい少し緩めるだけでは分かりづらいナットの緩みを発見することができた点も高く評価された。
優勝した平田さんは「コンテスト出場に向けては、ダンロップタイヤ中部のスタッフをはじめとし、多くの方々からサポートを頂きました。細かなアドバイスを基に、納得いくまで練習できた環境があったからこその結果だと思います。全国大会での経験を自社に持ち帰り、これからの冬タイヤ交換に向け〝安全・確実〟な作業を継続します。またドライバー様には、ナットの増し締めや運行前点検の啓もう活動を実施することで、作業事故撲滅に取り組んでいきます」とコメント。
同社では、ドライバーの安全・安心を足元から支えるために、「TBタイヤ作業コンテスト」を通して、より安全で確実な作業を浸透させることで、グループ全体のサービス力の底上げを目指すとしている。