積水化学工業
ＬＡＴＹＳと資本業務提携

積水化学工業（加藤敬太社長）は、ＷｉＦｉ・５Ｇ・６Ｇ次世代通信分野において無線ネットワークソリューション開発を行うＬＡＴＹＳ　Ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｃｅ（本社・カナダ・モントリオール、ポール・トルナッタＣＥＯ、以下、ＬＡＴＹＳ）との間で資本業務提携契約を締結した。今後は積水化学工業の次世代通信部材との融合を図り、通信環境設計のサービス事業展開を目指す。

積水化学工業グループでは、長期ビジョン「Ｖｉｓｉｏｎ２０３０」の実現に向けて「次世代通信部材」を革新領域、主要７テーマの一つとして設定。高周波電波を制御する部材や機器開発を中心に、次世代通信が抱える課題解決に向けた事業化を加速させている。一方、提携先であるＬＡＴＹＳも独自の電波制御機器を事業化するとともに、その有効活用のための「機器最適配置化ツール（シミュレーション）」の開発にも着手。今回の提携により、従来は経験則であった良好な通信環境を得るための電波制御機器配置および施工の自動化が可能となる。

積水化学工業の次世代通信部材と、ＬＡＴＹＳの最適配置化ツールの融合により、〝いつでもどこでも快適に繋がる〟良好な通信環境を構築する目的から、部材／機器提供から施工提案まで含めたサービス事業展開を目指して今回、資本業務提携契約の締結に踏み切った。今後の展望としては、次世代通信インフラの発展やサステナビリティの向上に貢献していく。

積水化学工業では、戦略事業領域を拡大・強化する事業展開を目指し、スタートアップ企業やアカデミアとの協業を加速。今後も新技術・新事業の探索に向け、同様の提携を推進していく。

【ＬＡＴＹＳの概要】
▽本社所在地=321 Rue　de　la　Commune,Suite　300,Montreal,Quebec　H2Y　2E1,CANADA
▽事業内容=電波制御機器の開発・製造・販売および通信環境設計サービスの提供
▽設立年=２０２０年