2023年11月30日

日本ベルトエンドレス工業会
大阪で「ベルト商工懇談会」開催

5年ぶりに一堂に
直近の市況報告など実施

日本ベルトエンドレス工業会(JBE、羽渕繁会長)は11月7日、大阪市中央のホテル日航大阪において「商工懇談会」を開催した。

会合には同会の正副会長・理事をはじめ、近畿ベルトエンドレス工業会会員と、西部工業用ゴム製品卸商業組合の小島孝彦理事長が来賓として出席。冒頭、主催者を代表してあいさつに立った羽渕会長は「本日はベルトメーカーからもニッタ、バンドー化学、三ツ星ベルトの3社から実務担当者に参加して頂いた。当会の商工懇談会で毎年もしくは隔年で開催してきたが、コロナ禍によって今回の開催は5年ぶりとなる。今年は6月に当会設立50周年式典を北海道において開いたが、すべての関係者の皆様にこれまでのご尽力に改めて感謝したい。

直近の景気動向については物価高や金利上昇など先行き不透明に状況となっているが、本日の懇談会を通して、協力体制を一層強固なものとし、商業者、エンドレス業者、ベルトメーカーが一体となってウィンウィンの関係を築き上げていきたい」と実りある会合の開催に期待を寄せた。

懇談の場では、各メーカーから直近の市況報告が行われたほか、事前に討議されるテーマとして設定されたブリヂストンのコンベヤ事業撤退に伴う影響と対応、エンドレス接着加工の技術的課題、工場の老朽化への対応、エンドレス加工の価格の適正化などの話題について熱心な意見交換が行われた。

また懇談会終了後は、休憩を挟んで講演会も開かれ、講師を務めたポスティコーポレーションの馬場孝仁社長は「エンドレス業界の歴史と2023年のゴム産業」をテーマに講演を行い、エンドレス工業界のこれまでの歩みを詳細に振り返った。

懇談会終了後は商工による懇親会も開催。乾杯の発声を行った西部ゴム商組の小島理事長は「このように制約なく懇親会が開ける状況が戻ってきたことを本当にうれしく思っている。今年は大阪の街は大変盛り上がっており、これからの経済の浮上にも大きな期待を掛けている。この流れに乗って大阪がますます元気になり、JBE会員の皆さんにおかれても、さらなる飛躍を遂げることを信じている」と乾杯のあいさつの中で述べ、参加者の一層の隆盛を祈念して杯を高く掲げた。