2024年1月30日

豊田合成
米国で自動車用内外装部品の生産能力強化

販売拡大への対応
BEVなどの進展見据える

豊田合成(齋藤克巳社長兼CEO)は、重点市場である北米における自動車用の内外装部品の販売拡大に対応する目的から、米国の子会社であるTGミズーリ(TGMO)と、TGケンタッキー(TGKY)の生産能力を強化する。豊田合成では今後、カーメーカーが投入する電気自動車(BEV)などといった多種多様なクルマの進展を見据え、車両のフロント・リア部を構成する各種大型塗装品などにおいて、幅広いバリエーションの製品を供給できる体制を整備していく。

今回の生産能力強化においては、工場の建屋を拡張し、省エネ効果の高い電動大型成形機や高効率な塗装設備などを導入。製品の組み付け・搬送の自動化や生産工程を一元管理するIoTシステムなど、豊田合成における最新の生産技術を盛り込むとともに、工場内の生産レイアウトを最適化し、生産性の向上を図る。

豊田合成では、中長期経営計画「2030事業計画」において北米を重点市場として設定。今後も北米での開発・生産体制を拡大し、同市場における顧客のニーズに柔軟かつ迅速にこたえていく。

【TGミズーリの概要】
▽工場名=ペリビル工場(本社工場)
▽所在地=ミズーリ州ペリビル
▽設立=1986年4月
▽株主=豊田合成ノースアメリカ80%、三井物産20%
▽生産品目=内外装部品、セーフティシステム製品
▽面積=土地約99万5000㎡、建屋約12万㎡(拡張後・約12万3000㎡)
▽従業員数=1715人(23年12月末)
▽投資額=2100万米㌦
▽主な導入設備=成形機、組付装置、協働ロボット、自動搬送機(AGV)
▽稼働時期=5年12月予定(今回拡張分)

【TGケンタッキーの概要】
▽所在地=ケンタッキー州レバノン
▽設立=1997年11月
▽資本金=5400万米㌦
▽株主=豊田合成成ノースアメリカ100%
▽生産品目=内外装部品、機能部品
▽面積=土地約32万7000㎡、建屋約5万8000㎡(拡張後・約6万6000㎡)
▽従業員数=1057人(23年12月末)
▽投資額=3890万米㌦(約57億円)
▽主な導入設備=成形機、塗装設備、協働ロボット、自動搬送機(AGV)
▽稼働時期=25年12月予定(今回拡張分)