2024年2月29日

三井化学
XDI生産能力増強

さらなる需要の拡大見込み

三井化学(橋本修社長)は難黄変コート用硬化剤の需要増に対応するため、福岡県大牟田市に所在する大牟田工場内のXDI(メタキシリレンジイソシアネート)プラントの生産能力を増強することを決定した。これにより、国内の生産能力は20%増強される見込み。今月から着工が始まっており、完工は2025年7月、営業運転は同年9月の予定。

XDIは、同社が世界に先駆けて事業化した特殊イソシアネート。「高屈折率」かつ「耐久性」に優れたメガネレンズ材料として、また「難黄変」「速硬化性」に優れたコーティング・機能材料として、広く認知されている。特に安全性の高い食品包装用接着剤、太陽電池やスマートフォンなどに使用される特殊インキ・コーティング材料、安全性の高いマイクロカプセル等の用途においては、QOLニーズや異種材料からの切り替えによるさらなる需要拡大が見込まれることから、大牟田工場の既存XDI生産設備の増強を行うこととした。

三井化学は、長期経営計画「VISION2030」においてコンバーティング領域の環境ニーズへの対応を掲げており、今回の増強により顧客への安定供給を確保するとともに、今後も供給体制の構築を積極的に行っていく。